夕凪の街 桜の国 / こうの史代 | [A] Across The Universe

夕凪の街 桜の国 / こうの史代

私は戦争のことは知っているつもりでも、本当の戦争を知らない。
同じように原爆のことを知っていても、本当の原爆のことは知らない。

たくさんの方が亡くなって、今でも苦しんでいる方がおられて、
とにかく言葉では洗わせないほど悲惨なことだった。

「広島で起きたことは、たったそれだけではありません。」

この本を読むと、そんな風に静かに注意をされている気分になる。
広島は特別なことではなく、自分の身の回りで今でも続いている。
そう認識を改めさせられる。


打越さんが、みなみに言うのだ。
「生きとってくれてありがとうな」


みんな誰かにとって大切な存在。
そんなささやかな事実を奪っていくのがあの戦争だった。

そしてそれは今でも地球のどこかで続いている。


学校の副読本に採用して欲しい。




こうの 史代
夕凪の街桜の国