おいしいハンバーガーのこわい話 / エリック・シュローサー、チャールズ・ウィルソン | [A] Across The Universe

おいしいハンバーガーのこわい話 / エリック・シュローサー、チャールズ・ウィルソン

ハンバーガーに代表されるジャンクフード。
子供の健康問題、搾取される労働者、不健康な環境で飼育される動物。
この本を読み始め、いわゆるジャンクフード批判の一般的な本かとがっかりした。

が、読み進むとこれまで知らなかった恐ろしい事実に戦慄する。
アメリカでは、一大産業となったこれらの企業が教育分野に大きな影響力を持ち始めている。

たとえば、「朝食をちゃんと食べよう」キャンペーン一環の事業はあるシリアルメーカーがスポンサーとなっている。
内容は「脂肪分の少ないシリアルを食べて健康にななろう」
しかし、その企業のシリアルを食べるだけでは糖分の過剰摂取になることは全く説明されない。

また、アメリカの学校に清涼飲料水の自動販売機が置いてあり、売り上げの一定割合が学校の収入となる。
売り上げが目標に達しなかった学校がとった行動は
「教室に飲料の持ち込みを許可すること」
だった。

アメリカでは、確かに教育改革によって成果が上がりつつあり、以前よりも教育水準が上昇していることは確かなのだろう。
それに比べて日本の教育は、とやり玉にあげられることが多い公教育ではあるが、アメリカでのこうした負の部分を明らかにした上で着手して欲しい。
改革の名の下に、公教育に民間企業の「支援」の話が出てきたときには、国民として慎重に吟味を行わなければならない。



そして、マックのポテトが他の店よりも美味しく感じる秘密を知りたければ、この本の中にその秘密が書かれている。





エリック シュローサー, 宇丹 貴代実
おいしいハンバーガーのこわい話