続 道をひらく / 松下幸之助 | [A] Across The Universe

続 道をひらく / 松下幸之助

「道をひらく」の続編。

「道をひらく」では宗教者であるかのような、悟りを説かれる氏の姿勢に身が引き締まる思いだった。
しかし、続編は肩の力が抜けており、内容もエッセイに近く、「道をひらく」と同列に扱うことは出来ない。
しかし、やはり松下幸之助。
示唆に富む内容が盛りだくさんである。

2004年にノーベル平和賞を受け、日本の「もったいない」と言う言葉に感銘を受け、この言葉を広めようとしているのはケニアのワンガリ・マータイさん。

松下幸之助は何十年も前にこの言葉を取り戻そうと呼びかけている。


美しい空、そんなものは日本にいくらでもあると思っていた。美しい水も美しい緑も、そんなものは日本にいくらでもあると思っていた。それがみんな大事なものになってきた。魚なんかも、日本はもちろん世界中にいくらでもあると思っていた。それがだんだんあやしくなってきた。

”もったいない”という言葉が人々の口から次第にうすれてきたのである。そして、それが何となく古くさい言葉のように思えてきたとき、世相の一変でいやが応でも、ものを大事にしなければならなくなってきた。その必要性が次第にふえてきた。自然の摂理といおうか。

大事なことは、もう一度”もったいない”という言葉を取り戻すことである。その思いで、もう一度まわりを見まわしてみることである。今からでもおそくない。








松下 幸之助
道をひらく 続 (2)