決断力 / 羽生善治
ベストセラーとなった羽生善治氏の新書。
7冠を達成する以前から注目されていた人気棋士だが、その実力もやはり並ではなかった。
現在でも最前線で活躍しておられるのがうれしい。
しかし、将棋界で活躍し続けることはこれほどまでにも過酷なことなのか、と改めて知った。
タイトル戦など、2日にわたって集中力の限りを尽くして対戦すると、体重も減り、食欲もなくなり、精神的にも疲労困憊するのだそうだ。
将棋とは頭を使ったスポーツだ。
私は仕事を進めるうえで判断を下した後、後輩などに根拠を尋ねられると「カン」だよ。
と答えることが良くある。
彼らは「カン」と言う言葉が気に入らないらしく、明白な根拠を欲しがる。
しかし、この「カン」の背景にはこれまで培ってきた経験に基づく、思考回路のパターンの上に構築された「根拠」があるのだ。しかし、それは言葉ではうまく説明することが出来ない。
羽生氏はこの「カン」について、非常にうまく説明してくれている。
経験を積んでくると、たくさん読むのではなく、パッと見て、「この手は流れからいってダメだ」「この手しかないから見通しがつ立つまで考えよう」とピントを合わせられるようになる。逆に言うと、余計な思考が省ける。(中略)
ツボを押さえることによって、突然ジャンプして最後の答えに行き着ける可能性が出てくる。今まで一歩一歩しか進めなかったのが、近道を発見して一気に結論に到達できるのだ。
これは知識がどれだけあってもできない。知識を「知恵」に消化させることで初めて可能になる。知識をうまくかみ砕いて栄養にする感覚である。
私が言いたいを実に的確に表現されている。
「カン」とはまさしく「知恵」なのだ。
そして、雇われ会社員には心強いこんな言葉。
リスクを避けていては、その対戦に勝ったとしてもいい将棋は残すことは出来ない。次のステップにもならない。それこそ、私にとっては大いなるリスクである。いい結果は生まれない。私は積極的にリスクを負うことは未来のリスクを最小限にすると、いつも自分に言い聞かせている。

羽生 善治
決断力
7冠を達成する以前から注目されていた人気棋士だが、その実力もやはり並ではなかった。
現在でも最前線で活躍しておられるのがうれしい。
しかし、将棋界で活躍し続けることはこれほどまでにも過酷なことなのか、と改めて知った。
タイトル戦など、2日にわたって集中力の限りを尽くして対戦すると、体重も減り、食欲もなくなり、精神的にも疲労困憊するのだそうだ。
将棋とは頭を使ったスポーツだ。
私は仕事を進めるうえで判断を下した後、後輩などに根拠を尋ねられると「カン」だよ。
と答えることが良くある。
彼らは「カン」と言う言葉が気に入らないらしく、明白な根拠を欲しがる。
しかし、この「カン」の背景にはこれまで培ってきた経験に基づく、思考回路のパターンの上に構築された「根拠」があるのだ。しかし、それは言葉ではうまく説明することが出来ない。
羽生氏はこの「カン」について、非常にうまく説明してくれている。
経験を積んでくると、たくさん読むのではなく、パッと見て、「この手は流れからいってダメだ」「この手しかないから見通しがつ立つまで考えよう」とピントを合わせられるようになる。逆に言うと、余計な思考が省ける。(中略)
ツボを押さえることによって、突然ジャンプして最後の答えに行き着ける可能性が出てくる。今まで一歩一歩しか進めなかったのが、近道を発見して一気に結論に到達できるのだ。
これは知識がどれだけあってもできない。知識を「知恵」に消化させることで初めて可能になる。知識をうまくかみ砕いて栄養にする感覚である。
私が言いたいを実に的確に表現されている。
「カン」とはまさしく「知恵」なのだ。
そして、雇われ会社員には心強いこんな言葉。
リスクを避けていては、その対戦に勝ったとしてもいい将棋は残すことは出来ない。次のステップにもならない。それこそ、私にとっては大いなるリスクである。いい結果は生まれない。私は積極的にリスクを負うことは未来のリスクを最小限にすると、いつも自分に言い聞かせている。

羽生 善治
決断力