風林火山 / 井上靖
井上靖の風林火山を読むのはこれで三度目。
最初は中学生の頃、しろばんば等井上作品を読んだ一連の流れで。
二度目はNHKの大河ドラマ「武田信玄」が始まったとき。あの時の信玄役は中井貴一。山本勘助役は西田敏行がハマリ役だった。
そして今回が三度目。
やはり大河ドラマの風林火山に影響されてのこと。
井上靖の時代小説は、司馬遼太郎との作品とはまた違った味わいがある。
司馬の小説はある種の歴史に対する冷徹さを感じるのに対し、井上靖は温かさを感じる。
風林火山は、山本勘助の武田家への仕官から川中島までの話であり、武田信玄の物語ではない。
全編を通して、勘助、由布姫、信玄の心の交わり、心情の機微が短いながら丁寧に描かれている。
ドラマの方では既に始めから原作にないエピソードがかなり盛り込まれているがそれはそれ。
山本勘助という一人の軍師(であったかどうかは実際は定かではない)を描いたことにより、歴史へ彩りを加えた井上靖という人はやはり素晴らしい方だったのだと思う。
それにしても今回の信玄役、市川亀治郎。
また新たな信玄が生まれた。
彼も素晴らしい。

井上 靖
風林火山
最初は中学生の頃、しろばんば等井上作品を読んだ一連の流れで。
二度目はNHKの大河ドラマ「武田信玄」が始まったとき。あの時の信玄役は中井貴一。山本勘助役は西田敏行がハマリ役だった。
そして今回が三度目。
やはり大河ドラマの風林火山に影響されてのこと。
井上靖の時代小説は、司馬遼太郎との作品とはまた違った味わいがある。
司馬の小説はある種の歴史に対する冷徹さを感じるのに対し、井上靖は温かさを感じる。
風林火山は、山本勘助の武田家への仕官から川中島までの話であり、武田信玄の物語ではない。
全編を通して、勘助、由布姫、信玄の心の交わり、心情の機微が短いながら丁寧に描かれている。
ドラマの方では既に始めから原作にないエピソードがかなり盛り込まれているがそれはそれ。
山本勘助という一人の軍師(であったかどうかは実際は定かではない)を描いたことにより、歴史へ彩りを加えた井上靖という人はやはり素晴らしい方だったのだと思う。
それにしても今回の信玄役、市川亀治郎。
また新たな信玄が生まれた。
彼も素晴らしい。

井上 靖
風林火山