福の神になった少年 / 丘修三 | [A] Across The Universe

福の神になった少年 / 丘修三

私がその方に初めてお会いしたのは、20年近く前の学生時代。
仙台で笹かまを食べに店に入ったところ、この方の写真があったのだ。

仙台四郎

この方が仙台四郎。
江戸末期から明治時代を生きたようだ。
知的障害があり話すことは出来なかったようなのだが、彼が立ち寄る店は繁盛するため、商売繁盛のご利益があるとして写真が飾られるようになったのだそうだ。
昨年、仙台近郊の温泉宿に宿泊した際、お土産物屋には四郎グッズがたくさん置かれていた。

そこで再び興味を持って買った本が、「福の神になった少年」
四郎さんの逸話はいろいろなところで断片的に残されているようであり、その話を収集し再構成したのものだ。
四郎さんは「ばやん」としか話さない。
そしていつもニコニコ笑っている。
おそらく、純粋な目で人を見ることが出来たため、彼が寄っていく店の人に悪い人はいなかったということなのだろう。
結果、その店は繁盛する。

「雨ニモマケズ」に通じるものがある。

人に優しく。





丘 修三, 村上 豊
福の神になった少年―仙台四郎の物語