氷川清話 / 勝海舟 | [A] Across The Universe

氷川清話 / 勝海舟

以前からずっと気になっていた本を読む。
氷川清話。
赤坂氷川町、氷川神社の近くにあった勝海舟の家で、彼の弟子、ファンが勝の話を聞き、書き起こしたものだという。

私が勝海舟に興味を持ったのは大学時代。
司馬の「竜馬が行く」を読んでからだ。あの竜馬から先生と慕われたからには、余程大きな方に違いないと思いながらも、「竜馬が行く」は何度も読み返したが、「氷川清話」は読む機会に恵まれなかった。
開国派の竜馬が、敵とも言える勝を切りに屋敷に赴くが、敵ながらその語りに深く感動し、刀を脇に置いてそのまま弟子入りしてしまった。その後、竜馬は海運業として亀山社中を結成し、それが海援隊となり、金庫番だった岩崎が三菱を興したことを考えると、勝海舟とは現代日本の恩人とも思えてくる。


勝海舟、
その人間の大きさは余人を持って代え難いものがある。
おれなどは生来人がわるいから、ちゃんと世間の相場を踏んでいるよ。上がった相場も、いつか下がるときがあるし、下がった相場も、いつかは上がるときがあるものさ。その上がり下がりの時間も、長くて十年はかからないよ。それだから、自分の相場が下落したとみたら、じっとかがんでおれば、しばらくするとまた上がってくるものだ。
一年、二年ではない。
十年の辛抱が必要だ。

そして、驚いたことに坂本龍馬の話題はほとんど出てこない。
一方、西郷のことはベタボメである。
江戸城の無血開城も西郷あってこそ、との勝の言葉がある。

勝海舟をしてそこまで惚れさせる西郷とはどのような男だったのだろう。

今度は西郷のことを少し調べてみなければ。





勝 海舟, 勝部 真長
氷川清話