坂村真民さん | [A] Across The Universe

坂村真民さん

ここでも何度か紹介させていただいた詩人、坂村真民さんが12月11日、老衰で亡くなった。
97歳の大往生。

癒しの詩人、祈りの詩人とも言われた真民さんの詩は、人々の心に自然に染込んでゆく、優しい温かさがあった。
私も何度心を癒されたかわからない。

真民さんといえば、念ずれば花開く。


念ずれば
花ひらく


苦しいとき

母がいつも口にしていた

このことばを

わたしもいつのころからか

となえるようになった

そうしてそのたび

わたしの花がふしぎと

ひとつひとつ

ひらいていった


現在では、この「念ずれば花ひらく」という石碑がは全国に100以上建立されているという。




私はこの詩が特に好きで、時折思い返して真民さんに元気をいただいている。

生涯の旅路

私は私の一生の旅路において

今日というこの道を再び通ることはない

二度と通ることはない

二度と通らぬ今日というこの道

どうしてうかうか通ってなろう

笑って通ろう歌って過ごそう

二度と通らぬ今日というこの道

嘲笑されてそこで反省するのだよ

叱られてそこで賢くなるのだよ

叩かれてこそ強くなるのだよ

一輪の花でさえ風雨をしのいでこそ

美しく咲いて薫るのだ

侮辱されても笑ってうけ流せ

蹴倒されても歯をくいしばって忍べ

苦しいだろうくやしいだろう

しかし君、この道は尊いと言われた人たちが

必ず一度は通った道なんだ



真民さん、どうぞ安らかにお眠りください。