いじめの根を絶ち子どもを守るガイド / バーバラ・コロローソ | [A] Across The Universe

いじめの根を絶ち子どもを守るガイド / バーバラ・コロローソ

参考のために読んでおこうと思い購入したのが半年以上前。
最近のあまりに多いいじめの報道で思い出し、本棚の奥の方から取り出して読み始める。
アメリカ、カナダの事例が多いが、日本人が読んでも非常に参考になる内容であった。
教師、親であればぜひとも読むべき本である。

「いじめっ子」への対応。
「いじめられっ子」への対応。
そして見ているだけの「傍観者」への対応。

単なる「からかい」といじめの元凶となる「あざけり」の相違。

いじめられている子どもがそのことを大人に話そうとしない理由。

いじめの存在を示す兆候。

いじめられている子の親が「してはならない」5つのこと。


いじめが存在する場合、いじめる側にも、いじめられる側にも必ずサインが存在している。
そのサインを教師も、親も見抜けない場合に事態は悪い方向へと展開していく。

日本の社会では銃規制がしっかりされているために、海外のような事件が起きていないだけだ。
コロンバインの例を挙げるまでもなく、最近海外、特にアメリカの学校で頻繁に起きている学校での銃撃事件の背景には「いじめ」がある。それも「いじめられっ子」が犯罪を起こすのである。

振り返って日本。
銃撃事件こそないが、最近の理解に苦しむ犯罪。
この背景に「いじめ」があったと仮定したら。
「自殺」だけではなく、時間がたって「いじめられっ子」が全く異なる形で社会に復讐をしているのであったなら。
見方は大きく変わってくる。

何度も何度も読み返して、参考にしなければならない内容だ。


我が子がいじめられている場合に
親として「してはならないこと」を5つあげておく。

・いじめっ子の行動を軽く見たり、理屈をつけて正当化したり釈明したりしてはならない。
・子どもの代わりに問題を解決しようとして、慌ててしゃしゃり出てはならない。
・我が子に、いじめっ子を避けろと言ってはならない。
・子どもに向かって、やり返せと言ってはならない。
・親として、単独でいじめっ子やいじめっ子の親と対決してはならない。





バーバラ コロローソ, Barbara Coloroso, 冨永 星
いじめの根を絶ち子どもを守るガイド―親と教師は暴力のサイクルをいかに断ち切るか