子供を東大に入れる母親のちょっとした「習慣術」 | [A] Across The Universe

子供を東大に入れる母親のちょっとした「習慣術」

普段なら買わない題名だが「食品の裏側」の隣に平積みになっていたので、思わず衝動買い。

この手の本に興味が向くようになってきてしまった。


「母親の」というのは、今をときめく勉強法・ノウハウ本で有名な和田秀樹氏の母親、和田寿栄子さん。
和田家の兄弟は兄秀樹氏、弟さんともに東大出身。秀樹氏はご存知のように現在精神科医、弟さんは弁護士をされているのだそうだ。

全体を通して貫かれる文体のトーンには厳しさがある。
著者は、「言葉よりも手が先に出る」、「怒りっぽい方だ」と自分で書かれている通り、文章からもそのスキのなさはにじみ出ている。現代の状況なら厳しいのかもしれないが、昔の「母ちゃん」はどこでもこんなもんだったのではないだろうか。北野武氏のお母さん、さきさんも貧しいながらも子供に教育だけは受けさせようと厳しく育てていた。

・知性がないと人間には「品」が出てこない。多少お金は持っていても、それでは尊敬されない。学歴がないと知性は磨かれない。

・平身低頭してお金を稼ぐのは確かに大変なことですし、そうやって給料を持ってきてくれたことには感謝します。けれども、自分の家庭を犠牲にしてまでもぺこぺこと頭を下げるような職業に、子供たちに就いては欲しくありません。

辛辣な言葉の数々。
読む人によっては反感を買う表現多々あり。

多少反論しておこう。

学歴がなくても品は出る。ただし、それは「気品」を前提とした教育を家庭で行っている子供か、あるいは学歴がなくても社会でもまれて、知識ではなく知恵をつけるか、のどちらかだ。そこを学習によって一定レベル以上の学校に行くことにより、近道で身に付けることができるのだと思う。

二つ目の引用は、ご主人のことを例にあげているのだが、男として悲しくなる。
下げたくもない頭を下げて給料をもらってくるご主人に感謝こそすれ、子供にサラリーマンにはなって欲しくない。その母親の気持ち、分かる。分かるが、子供の前でそれを言っちゃあおしまいよ。
この本は全体を通してお父ちゃんのことは良く書かれていない。
それでは、いくら子供を東大に入れても職業の貴賎を植え付け、それもサラリーマンでさえダメダメだ、と言っているようなものだ。


サラリーマンとしては少しへこむが、それでもまっとうな教育、しつけが書かれたオーソドックスな内容である。

和田 寿栄子
子供を東大に入れる母親のちょっとした「習慣術」