人生を変えた贈り物 / アンソニー・ロビンズ
まずこの本に前書きを寄せているのが本田健氏。
彼の本を読んだことがある方なら、それだけでこの本のテイストを分かっていただけると思う。
本田氏によれば、アンソニー・ロビンズはアメリカでもスター級の講演者らしい。そして、巻末のアンソニーの関連会社の数を見るに、半端ではない金持ちだということがわかる。
ある若い夫婦の貧しい家庭には、感謝祭だというのにごちそうがなかった。一家そろって険悪な雰囲気の中でたたずんでいると、見知らぬ男性がたくさんのご馳走やお菓子を抱えて、家の入り口に立っていた。
「困っている家があるので、届けるように頼まれただけです」と。
その貧しい家の息子が18歳になったとき、なけなしの小遣いをはたいて食料品を買い集め、貧しそうな家に食料品を運び込む。その家の女性は
「あなた、贈りもの、神様」
と言うが少年は
「僕はただの配達係です」
と去っていく。
少年の心は興奮と喜びで満ち溢れていた。
この少年こそアンソニーなのである。彼はその後、人に尽くすことで満足を得る人生を歩み、現在でも感謝祭には貧しい家庭に食料を届けている。1冊の小冊子をつけて。
その小冊子を読みやすく改定したのがこの本である。
ストーリー仕立てではないが、成功哲学のエッセンスが濃縮されており、しかも分かりやすく簡潔に書かれているので非常に読みやすい。シンプルな分、余計に心に響く。
・あなたの過去はあなたの未来と同じではない。
・神の遅れは神の拒絶ではない。
など、シンプルかつ含蓄のある言葉に溢れている。
出てくる事例は、カーネル・サンダース、本田宗一郎、ビリー・ジョエル。みんな知っているだけに、想像力も働きやすい。
成功に向かうためには目標が大切だ。
目標を立ててもその過程を考えるとつい弱気になってしまう。
しかし、アンソニーは言う、「可能性に限界を作ってはいけない」
「絶対に失敗しないとわかっていたら、あなたは何をするだろう」と。
巻頭の「この本について」でのアンソニーの言葉にまずやられる。
「ありがとう!」
「この本に投資してくれてありがとう。」
なのだ。
この本の売上は全額、恵まれない人たちの食料や教育機会に使われるという。
「幸せはまず与えることから始まる」を身を持って実践している。
お金持ちの行動パターンは共通点が非常に多いことが良くわかる。
非常に読みやすく、1時間もあれば読み終わるのでお薦めだ。
ただし、何度も読み返して自分の血と肉にする必要があるのは他の本と同じ。
- アンソニー・ロビンズ, 河本 隆行
- 人生を変えた贈り物 あなたを「決断の人」にする11のレッスン