朝の電車にて
朝の通勤電車には独特の雰囲気が漂う。人の密度の割りには静かな車内。
新聞を読む人、本を読む人、マンガを読む人、音楽を聴く人、携帯に熱中する人、眠る人、物思いにふける人、車窓から風景を堪能する人。
そこには、大きな声をを出さないという不文律が出来上がっている。
高校生やカップルが迷い込んで来て大声で話し出すと、車内は標的に対して一斉に非難の視線を浴びせる。
今朝の電車でのこと。
会社員が二人、戸袋の近くで場違いな大声で話している。昨日酔って泊まった勢いが今朝まで続いて・・・という感じではない。なにせ今日は月曜日だ。片方が大声で話している内容は、家庭のグチ。それも子どもの教育方針が奥さんと合わないらしい。
車両は駅に着くたびに人波を飲み込んでいく。彼はグチをやめない。みんなにも聞いて欲しいかのような話しぶり。聞かされる相方も可愛そうだ。こういう相手には「そうだよね」としか返しようがない。グチを言われている奥さんも可哀相だが、朝の混みあう通勤電車でわざわざ家庭のグチを暴露せざるを得ない、彼を心から「可哀相な人」だと思った。
口から出た言葉は、良い言葉であれ、悪い言葉であれ、めぐりめぐって己に戻ってくるのだ。
なるべく良い言葉を毎日口にするように心がけよう。
朝の電車では雑念が入って読書に集中できなかったが、帰りの電車では乗客も少なく、かなり読書ははかどった。そこでふと気づく。帰りの電車は乗客が少ないために電車の走行音が朝よりも大きく聞こえるのだ。それなのに、朝よりも格段に深い集中力が生まれている。
そう、たかが会社員のグチに心を乱されている為に集中力が散漫になっていたのだ。
惑わされない強い心を持つ努力が必要だ。
以前の私であれば、今朝のような会社員のグチを聞くと、「怒り」という否定的な反応をしていたはず。
今日も気づきをいただいた。
ありがとうございます。