東京タワー
午前中、仕事で六本木ヒルズへ。
オフィス棟の最上階部分に入居する某企業でミーティング。
休憩時間に「景色を見せてもらっていいですか」とお願いして、ブラインドを上げてもらう。
数日前に新聞で読んだ、「東京タワーを見下ろせるのはここしかないからだ」という堀江氏の著書のくだりが頭に残っていたからだ。
すぐ目の前に現れる東京タワー。想像以上に近くに感じる。
ヒルズの上階からは見下ろす感じになり、あの東京タワーが小さく感じる。
池袋、皇居、お台場、千葉方面、すべて見渡せるこの感覚。
東京タワーの展望台よりもおそらく高い場所から眺める首都・東京は、確かにサンシャインや都庁から見る景色とは違って見えた。
今日も彼は、ヒルズの38階のオフィスから東京タワーを眺めていたに違いない。
朝日新聞の一面特集記事では、ライブドアを事件当時のリクルートと対比させる形で記事が書かれている。
江副氏が逮捕されたのは89年、今からちょうど17年前のことだった。
政界ルート、NTTルート、文部省ルート、労働省ルート。藤波官房長官、真藤NTT会長等、政財界のそうそうたる面子が逮捕されていく驚き。テレビで報道されるときにはかならず映る、ガラス張りの銀座リクルート本社ビル。まさにバブル景気真っ只中だった。
主を失ったリクルートは、虚業と言われながらダイエー傘下に入り、中内氏の下でも着々と成長して優良子会社となった。現在では、起業家養成所のごとく優秀な経営者を輩出する、日本有数の企業となった。
ライブドアの20年後はどうなっているのか。堀江氏が言うように世界一の企業になっているのか。
今分かることは、リクルートは当時も今も、新しいビジネスを自ら開拓している企業であること。
残念ながら、ライブドアは何ら新しいビジネスを生み出していない。堀江という、新しいキャラクターが古い事業を行っているのが実情である。
私は彼の考え方には全く共感できない。
しかし、
ヒルズから見下ろす東京タワーを目にしたとき、
不思議なことに、初めて彼に同情する気持が少しだけ沸き起こった。