古代への情熱 / シュリーマン | [A] Across The Universe

古代への情熱 / シュリーマン

正月はお酒を飲みながら何冊かの本を淡々と読んだ。

久しぶりに手にとる岩波文庫。
訳の堅さが岩波を感じさせ、学生時代を思い出す。

目標、希望、意志、情熱。
新年にあたり、最初に読む本にふさわしいと思い手にとる。
ギリシア神話に疎い私が全てを同じ緊張感で読むのは、やはり無理がある。しかし、シュリーマンの目標への情熱、目標に対する長期的なビジョンはやはり見習うべきものがある。
「神話」を信じて事業家として財をなし、その財を発掘に投じる。美しいが、「神話」の実在を信じない人にはただのバカ野郎にすぎない。やはり、その信じる力に驚かされる。その信じたものが己のみならず「神話」であるがゆえに。

特にシュリーマンがビジネスで必要な10ヶ国語以上を習得した秘訣。
・非常に多く音読すること。
・決して翻訳しないこと。
・毎日一時間をあてること。
・つねに興味ある対象について作文を書くこと。

・・・Simple is best. なんだこのBasicな項目は。 
何も新しい秘訣は書かれていない。何事も近道などないのだ。
やはり、語学も結局「やる」か「やらない」かの違いが結果となって表れるということ。
名を残す人は、すべからくその方面で「やっている」ということ。

私もまずはやってみよう。
ああ、上杉鷹山の「 為せば成る為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」そのものだ。

シュリーマンは私と同じく、朝は一杯のブラックコーヒーから始まっていた。
ただし、起床時間は3時45分だった。
ハインリヒ シュリーマン, H. Schliemann, 村田 数之亮
古代への情熱―シュリーマン自伝