出会いの人間学
月刊到知 という雑誌がある。この夏に存在を知り9月から購読を始めた。
書店では販売しておらず年間契約だが、人間学・道徳を学習するには最適の雑誌だ。毎月何度も読み返す。非常に学ぶところが多く、心の成長を促す現代では稀有な雑誌だと思う。
幸運にも、本日その到知出版社の藤尾社長の講演会を拝聴する機会があった。本来は千葉県倫理法人会の研修会の一環なのだが、月刊到知の読者も出席可能とのこと。喜び勇んで会場となるホテルに向かい、会費を払う。会場に入ると・・・さすがに法人会なので、ある程度想像はしていたが想定以上に若者は皆無。到知の読者もいらっしゃるようだが、みなさんそれなりにお年を召されている。みなさん50代以上女性も男性もスーツ姿。私は唯一30代、ジーンズ、セーター、ダウンジャケット。後ろに座ろうと思ったが、「どうぞ前へ」と勧められ、「では遠慮なく」と前から2列目へ。
講演会は大変感銘を受けた。
泣けたし、あっと言う間の1時間半。まだまだ聞いていたかった。
演題は「出会いの人間学」
以下内容兼備忘録。
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・人生成功する人、しない人の違い。
成功する人 ― 縁、仕事に何らかの価値を見出す。
成功しない人 ― 現在の環境に価値を見出せない。価値を見出せないため、心がいつも外に向いて惑う。
・繁栄する会社、しない会社
繁栄する会社 ― トップと呼吸の合うNo2がいる。
(そういえば今日の朝日beはビル・ゲイツとスティーブ・バルマーだったな)
繁栄しない会社 ― トップのことを尊敬できない社員ばかり。
・米長邦雄 将棋連盟会長。彼は実力No1と言われながら名人位だけは獲得できなかったが、49歳11ヶ月で名人となった努力家。彼が羽生世代の強さの秘訣を調べようと、若手実力派棋士の家庭訪問を徹底的に行った。その結果、強い棋士の家庭には共通の特徴があった。母親が父親のことを尊敬している家庭の棋士は強い。離婚していても関係ない。離婚しているのであれば、「お父さんとは事情があって別れたけど、今でもお父さんのことを尊敬している。」という母親に育てられた子供は将棋が強い。
・服部幸應 服部料理専門学校長が対談で持ってきたデータ。
20カ国での中学校3年生への調査結果。質問は「教師を尊敬しているか」
中国 80.3%が尊敬している。
アメリカ 予想に反して82.2%の生徒が尊敬していると回答。アメリカでは教育改革の成果が出始めている。
EU平均 82.7% が尊敬している。
韓国 84.8%が尊敬している。
日本は・・・21%しか教師を尊敬していなかった。調査国中ダントツの最下位。19番目の国は70%が尊敬していた。尊敬する人を持たせる活動をする必要がある。
・人間学や生き方を学ぶことを「本学」という。一方、知識や理論を学ぶ事を「末学」という。
戦後の日本は末学教育しか行ってこなかった弊害が出てきている。
日本は名経営者ばかりが牽引しているわけではない。無名だが立派な方々はたくさんいらっしゃる。子供達の為に「現代人の伝記」という副読本を作った。
(脳性まひの親子が作った詩の内容朗読、会場すすり泣き、自分も大泣き。購入したので後日レビュー)
人を殴ったりして笑いをとるTV番組は公害。子供への悪影響は計り知れない。
・現代の覚者たち(これも書籍購入、後日レビュー)
・森信三先生の言葉
西田哲学を学ぶが、より庶民に近い「生きる力」を学ぶべく独自の道を歩む。
「人間は一生のうち会うべき人には必ず会える。それは一時も早すぎず、一時も遅すぎず」
「性欲の萎えた者に偉大な仕事は出来ない(会場感嘆!)しかし、みだりに性を放出する者も偉大な仕事は出来ない(会場爆笑)」
教育とはしつけである。1.おはようの挨拶、2.「はい」と言う返事、3.脱いだ靴はそろえる、これを「つ」のつくうちにやりなさい。(ひとつ、ふたつ・・・ここのつ、9歳までに)
・平沢興先生
「人生はニコニコ顔の命がけ」
「教育とは心に火をつけることだ。しかし、自ら燃えてる人でなければ火をつけることが出来ない」
「人の悪口を言う人は成長できない、短所を言うのは成長が止まった人だ」
人のアラなんて誰でも探せる。長所を見つけることが重要。
・一流の条件
学びつづけること、変化しつづけること。
・到知出版を立ち上げしばらくうまく行かなかったとき、森先生の言葉
「逆境というのは、常にその人一人だけのものだ」
「逆境はせいぜい3年だ。じたばたせず、すたすたと信念の元に歩け」
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