義経
- 司馬 遼太郎
- 義経〈上〉
恥ずかしながら義経について、ほとんど何も知りませんでした。大河を放送しているうちに司馬さんの本でも読もうかと、通勤電車で読みました。私が知っている義経はかろうじて五条大橋、壇ノ浦(ひよどり越え)、静御前程度でしょうか。なにしろ学校では義経のことなんか全く習いませんでしたから。授業は「鎌倉幕府」、「北条氏」、以上ってな感じでしたから。
司馬版義経では等身大の人間としての義経が描かれています。残念ながら他の方の義経本を読んだ事がないので比較ができないのが残念ですが、義経を読む最初の本としては私にとって最適だったと思います。伝説的な内容は一切なく、弁慶もほとんど出てきません。司馬さんは全編を通じて兄である頼朝と義経の確執を主題に据えています。
いや、本当に勉強になりました。北条氏の後ろ盾を得ている鎌倉幕府の脆弱さと頼朝、義経の関係が非常にわかりやすく描かれています。これを読んでいれば、その後の北条氏による「執権政治」とは何ぞや、を確実に理解する事が出来ますね。それほど鎌倉幕府が脆弱な基盤に成り立っているなど高校時代は知る由ももなく・・・くだらない細かな知識などより、こういった時代背景、坂東武者の政権基盤を教えるほうがよほど勉強になると思いますね。昔からそう思っていましたが、またその思いを強くしました。
話が義経からどんどんそれましたが、色男義経!!司馬遼太郎をして合戦は玄人ながら政治感覚は「痴呆」とまで言わしめるその幼さが強く出ている小説です。司馬さんの本は、必ずといってよいほど主人公に対する愛情を感じるのですが、この「義経」は全く違います。悪意さえ感じます。腰越状の後自害するまではほんの数ページで終わりです。まぁ、義経マンセーの内容を期待してるわけではないのですが、あまりにも対応が・・・もしかして書いてみたものの、実は「たいしたことない奴」だったんでしょうか。つか、この本を読んで義経ファンになる人はいないでしょう。断言します。ただ、義経とはどんな奴だったか、はよく分かりました。
そういえば、某公共放送で義経やっている人は、司馬版義経に出てくる義経の特徴、「色白」、「女性にも似た顔立ち」、「好色」、「政治感覚が希薄」というのにちか(ry