前回の記事の続き。

相方とあまり口を聞かない生活が丸2日経過。

こちらはどうにか信用してもらおうときちんと家に

帰ったことが証明できるよう様々な策を考える。


しかしタクシーのレシートをもらっていなければ

飲んでいた店のレシートもない。

何かいい案はないかと会社の人に相談をする三國。


すると


「小区(マンション)敷地内の保安に聞いてみるのはどう?」


というひとつの提案が持ち出された。


上海のマンションや集合団地などには入り口のところに

警備員がたっており、絶えず出入りする人を見ている。

そこの警備員に何時くらいにここを通ったということを

証明してもらうというものだ。

「お、そりゃ聞いてみる価値はありそうですね!」

と家に戻り次第相方にそのことを話す。

「ちょっと保安のところまで行こう。

 1時45分から2時15分の間に絶対前を通ってるから

 もしかしたら覚えてるかもしれない。」


しかし相方は



「ここの小区の保安がいちいち通った人のこと覚えてると思う?」


という反応。



確かに今住んでいるエリアはローカルな人々が集まる


「○○村」


とつくような一画。


保安(警備員)もかなり適当でたまに寝てるんじゃないかと

思うようなこともある。

「いやもしかするとカメラがあるかも!それを見せてもらいに行こう。」


しばらく沈黙が続く。




「・・・・・いいよ。じゃあ行ってみよう。

 だけどもしこれで証明できなかったら私たちは終わりだから。」


と言われたので


「これでもし証明できたら土下座して謝れよ。」



とこちらも強気。

そして玄関のドアを開け保安のいる場所へ向かう。

その途中で


「あなたは一言も話さないで。私が全部言うから。」


と言われたので


「好きにしろ」


と言い放つ。


保安がいるエリアに到着するとそこには案の定

ダラーっと座っている中年のおじさんがいた。


「ちょっと聞きたいんですけど、この小区にカメラってついてますか?」


「ここにあるよ」


と上を指すと頭上には防犯カメラが設置されていた。

この小区にある複数の門は夜12時以降になると閉鎖され、

その時に行った門一箇所のみからしか敷地内には

出入りできないようになる。


そのためもし夜に帰ってきたのなら確実に

このカメラに映るということ。


すると相方が


「一昨日の晩に自転車が盗まれてしまって、誰か怪しい人が

 いなかったかこのカメラで撮ったビデオを見たいんですけど・・・」


「なに?自転車が盗まれた!?」


「大丈夫なのか?!」


「ええ、だけどどうしてもビデオが見たくて」


「分かった。今は時間的に見られないけど明日の

 午前中だったら担当が来るからそいつに聞いてみろ」


ええ!そんなんで見られるの!?


と驚いてしまった私。


「ありがとうございます。」


とお礼を言いその場を立ち去る。

テープを見る理由はともあれ、

ひとまずこれで証明ができそうだ。


「しかしうまい嘘を考え付くもんだなー」


相方に感心してしまった三國。


そして


「映ってたらまじ土下座+寿司だからな。」


と釘をさす。


相方が時間帯を間違えないように紙に大きく


「○月○日 深夜××時~××時の間」


と書き出しそれを次の日持たせることに。


もし間違えた日付を伝え映ってなかったら

全てが終わりだからだ。


しかしここは中国。


「もし防犯ビデオの時計がずれていたらどうしよう?」


などと不安がよぎる。


ここは信じるしかない。



そして次の日。


仕事の昼休みに相方に連絡をする。


「ビデオ見た?」


と聞くと


「いや、見てない・・・」


との返事。


「なんで!?」


「本当にビデオを見せてくれるとは思えないから・・・

 これで別の方向で警察などが来ちゃったらどうする?」


となんだか心配気味だ。


「ははぁーん、まさかすでに見て映ってたのを確認し、

 寿司を奢るのが嫌だからこんなことを言ってるのか?」


と勘ぐる三國。


「まあ見る見ないはどちらでもいいけど、

 ここまで言ってるんだから信じろ。」


と言い放ち電話を切る。


家に戻ると何事もなかったかのように歌を

歌いながら料理をしている相方の姿が。


あえて何も突っ込まず普段どおりに接する私。


一件落着。


しかしいまいち腑に落ちない。


本当に女心は分からない・・・・


とつくづく感じた数日だった。


MJH