「池上彰の日本の教育がよくわかる本」を読みました。

2年くらい前にブックオフで買ってからずっとよんでなかったんですが😅

この本は日本の教育のしくみや問題や課題について池上彰さんがわかりやすく解説しているものです。

今の教育体制にガラッと変わったのは戦後まもなくです。
そこから団塊の世代や高度成長期、団塊ジュニア世代を経て、ゆとり世代、さとり世代の子供たちの時代に伴い、少しずつ日本の教育の歴史も変わっています。

私が義務教育から大学で教育を受けていたのは昭和最後から平成の前期です。
実はその時期の教育しか知りませんし、私より以前の時代やそれ以後の教育に関心もなかったです。

それでも最近「学校の勉強って、結局世の中で何の役に立つのだろうか」と考えるようになり、まず教育のしくみについて知ろうと思いました。

この本には
・教科書の作られ方
・通知表と内申書の作り方
・教員の事情
・いじめ対策
・教育委員会の中身
・文科省
・PTAのしくみ
など、
私の知らなかったことについてたくさん書いてありました。

全ては理解できませんが、この75年くらいでいろんな人たちが試行錯誤しながらも今の日本の教育に尽力してきたことに感動です😳

ただ教科書も文部科学省と教科書会社の利害関係で成り立っていることや教育委員会の形骸化やPTAのやる気なさも伝わってくるのもさみしさを感じます。
設立当初は教育委員会もPTAもやる気ある人ばかりだったそうですが。

先生の過剰な業務も気がかりです。
本当に責任重大ですね😥
1人の先生に学級や教科のこと、部活の顧問を背負わせることで心の余裕もなく、生徒や親とも十分に関われなくなったのかもしれませんね。
私は学生時代、教師に理不尽なことで怒られてばかりでしたが、本当は余裕もなかったんでしょうね。

諸外国との比較も興味深いですね。
フィンランドやデンマークは消費税が25%と高いですが、授業料は小学校から大学まで無料です。
さらに大学では学生にお金が援助されて、学業に専念しやすい環境です。
日本と比較して良いものかわかりませんが、学業に専念することで心にも余裕ができるかもしれません。
ただアルバイトをせずにいると、視野が狭くなるかもしれないですね。

教育について、何が正しいのか未だによくわかりません😥
ただ私が思うのは、文部科学省も教育委員会も教員も親も子供の将来のために、余裕を持って考えられる温かい雰囲気と環境が必要だ、と。

少なくともただいい成績をとって、偏差値高い高校や大学に進むことが教育だと思いません😓









池上彰の「日本の教育」がよくわかる本 (PHP文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/B00KR19QOS/ref=cm_sw_r_other_apa_V5NkFbB6S8PX2