先日「司法書士といっしょに考えるセクシャル・マイノリティ」という愛知県司法書士会の市民公開講座に参加しました。

名古屋・伏見駅から歩いてすぐの鯱城ホールで開催されました。
かなり広いホールです。
780席あります。
これだけ広いところで開催されるということはかなり注目度があるということですね。

 



よくLGBTという言葉は聞きます。
ただこの言葉はレズビアンとゲイとバイセクシャルとトランスジェンダーに限ったことなので、他にもセクシャルに関する悩みを持ってる方はいます。
もしLGBT以外の方で悩んでる方がはじかれることで傷つくこともあるので「セクシャルマイノリティ」という言葉を使っているそうです。

 

今回は講演とパネルディスカッションです。
講演は東小雪さん。
東さんは元宝塚の女優であり、レズビアンであることを公表している方で、LGBTに関する講演や研修、執筆をたくさんされてきている方です。
また渋谷区同性パートナーシップ証明書第1号取得されたことでも有名です。
ここまで獲得するまですごく苦労されてきたんだと思います。
私は東さんの言葉で「レズビアンは見た目ではわからない、言わないとわからない」が印象的でした。
そうなんですよね。
だからなかなかわかってもらえないんだなと思います。
だから苦しむんです。

 

パネルディスカッションでは東さんの他に、豆腐さん(きまた宗則さん)、湊明乃さんが加わりました。
お3方とも当事者でもあり、セクシャルマイノリティに対する支援をされてる方です。
豆腐さんは私の大切な友人でもあり、セクシャルマイノリティについて教えてくださった方でもあります。
豆腐さんのおかげでセクシャルマイノリティに対する偏見がなくなったと言っても過言ではありません。

 

パネルディスカッションでよく出てきたことで「カミングアウト」の問題です。
お3方ともすでにカミングアウトをしています。
ただカミングアウトって簡単ではなかったそうです。
世間からの偏見や差別があるからこそ、傷ついたりすることがあります。
だからカミングアウトは勇気がいるんです。
まだまだ世の中のセクシャルマイノリティの方でカミングアウトできてない方もたくさんいます。

 

私は当事者ではないので、簡単には言ってはいけませんが、カミングアウトまでいかなくても、本当に信頼できる人だけには打ち明けて、助けを求めてもいいのではないかと思いました。
そうしないと1人で抱え込んで、自分をごまかして生きていかないといけないし、苦しむと思うんです。

そもそもなぜカミングアウトできない現状があるのか。
それは「偏見や差別」があるからです。
これが1番大きいと思います。
ではなぜ「偏見や差別」があるか。
そういうことをする人は多分非当事者ではあるし、まわりにセクシャルマイノリティの人がいなくて、知識がないし、「自分には関係ない」という意識があるからだと思います。
あと、「恋愛は異性同士するもの、男は男として、女は女として生きる」って固定概念があるからなかなか理解できないんだと思います。

そういう意味で「偏見や差別」をする人を責められないんです。
でもこれはひきこもり問題や障害者支援にもつながるんだと思います。
別に働くのが普通なわけでなく、ひきこもったっていいんです。
いつも心が元気なわけでなく、気持ちが沈んでうつになることだってあるし、精神障害になるのは特別なことではないんです。
それと同じで、「恋愛は異性同士するもの、男は男として、女は女として生きる」のが普通ではなく、どんな性別の人を恋愛対象にしたっていいし、男性として生まれても女性として生きてもいいと思うんです。

世間の常識や普通にとらわれないで、それぞれが多様な生き方をすればいいんです。
というか、世の中に普通なんてないし、「みんなが特別」なんです。
そしてかけがえのない素晴らしい存在なんです。

 

ちょっと話が広がりました。
この講座で少し混乱することはありましたが、セクシャルマイノリティの方に対してのこれからのスタンスは、
・セクシャルマイノリティがその人の全てではない。
・腫物に触るような対応をしない。
・固定概念を持たない。
という感じで接していきたいと思います。

誤解を怖れずに言えば、私はセクシャルマイノリティの方であろうとなかろうと、相性が合えば友達になれると思ってます。