小さな 石ころです。
嫁ぐ事を決めた私は とりあえず 自分の親に報告をした。
家を出た時に 勤め先の料理屋まで 兄を伴い 押しかけて来た母親。
親方を目の前に
「家に仕送りをするのなら 家出を認める‼️」
なんて なんとも恥ずかしくもなく 言い放った母親…
裸同然で出て来た私は 丁寧に お断りした… だってさあ〜〜
私がコツコツ貯めた貯金まで 取り上げておきながら そんな事 言う❓
顔見知りとはいえ さすがに親方も 呆れ返る次第で😓
仕送りはしないけれど 父の生命保険料だけは 払いましょうと約束をした。
幾らかはわからない…
毎月 3万円を 母親に持って行くと約束したのだ。
結婚の報告をした時
「貴女は家を出て 自分で生きて行くと決めたのだから 自分の思うように お決めなさい。 家からは なんの花嫁準備もしてあげませんから‼️」
ってさ。
裸で来いと言われたから 何もいりませんと告げ 実家を後にしたのだが…
それから 何日かして 母親から呼び出しがあったのだ。
行ってみたら 罪人を睨むかのような顔で私を見て、
「結婚話は無かった事にしなさい‼️」
理由はこうよ。
貴女に あの家の嫁が務まるはずがない。
あそこの親が 貴女を認めるはずがない。
そして その後 衝撃の言葉…
どうしても 嫁に行くならば 私達は 結婚式にも出ないし 親戚も呼ばないし…
そして私の現在の貯金額を聞いた。
着の身着のままで出た私が 家に お金を入れながら 約 2年間 そこで勤め上げ 溜まった金額は60万程しか無かった。
でも その金額さえ 母親には言いたくなく 半分の30万だと言った。
そしたらさ… 家に仕送りもせず 人の家に居候をしておいて たった それだけしか貯金が出来なかったのか?って…
嫁に行くのに たったそれだけの金額で行くつもりなのか?
恥を知れ‼️ ってさ。
そして その金額を 全部よこしなさい。
そしたら 恥ずかしくない その倍の 嫁入り支度をしてあげる…って。
あの人の 腹のうちが見えた気がした。
あの人は 私の幸せなんか 望んでいないのさ。
自分の生活…命を永らえるためだけに 私がいるのさ。
お金なのよ。
目的は お金なのよ。
私が嫁いでしまえば 入る お金も入らない
金づるを失う訳で…😫
裸で行くから 何も要らないと断った。
タンスから 衣装から 全て 嫁ぎ先で準備してくれた。
家も建てたばかりの立派な家だった。
庭も広く 門から玄関までの距離もあり 私としては 分不相応な嫁ぎ先だった。
私は 夫となる人に 常に全てを正直に打ち明けていた。
父の生命保険料の事も理解してくれ これからは 私の通帳から引き落としされるよう手続きを済ませた。
ははは〜😓
3万円を母親に渡してたんだよ。
生命保険料として。
実際の保険料は 半分の金額だった訳で…
結婚式には 母親と姉は 来なかった。
もちろん親戚も…
済ました顔の兄と 感極まって 子供のように鼻水を垂らしながら泣く父、そして 親方夫妻だけが 私の身内の席にいる。
私が家を出てから 父との間には 和解が済んでいた。
母と別居していた父の身の回りを 私が世話していたのだ。
あんなに虐待してたのに 私が大人になるにつれ 私を可愛がるようになった父…
その反対に あれ程可愛がってた姉とは 完全なる仲違い…😫
姉は 言葉より先に手が出るような気性で 母のマインドコントロールで 父はアル中の暴力男で 貧しいのは 全て、父の責任だと思っている。
そんな気性の荒さに 父は 手をあげる。
それに反発して 食ってかかって行く姉…
家を出たいがために 入って来た見合いに すぐに乗り 結婚したは良いが 相手も かなりの酒飲みで 1歳になるか無らないかの幼な子を連れて離婚して来たのだ。
自分の見合い話は ハズレくじで 私の結婚話は当たりくじ…
結婚話の間に入った人が どちらも同じでさあ〜…
どうして 自分がハズレくじなのかと 私の結婚をそれはそれは 妬んでいた。
姉との性格が 真逆な私。
父は しょっちゅう私に会いに来た。
仕込み中の料理屋のカウンターで チビチビとコップ酒を飲みながら たわいもない話をして行く父。
仕込み残りの物を お金も取らず 父に持たせてくれる親方。
ある日、仕事休みで 父の身の回りを世話しに来て 食事の準備を整えた私に 父は お酒を勧めた。🍶
私は お酒の味は 嫌いだったが めっぽう強いのだ。
(正確には あの頃ね❣️)
一升瓶を立てて 私は父に こう言ったのだ
「飲み比べしよう❣️
どっちが お酒に強いか。
勝ったら 好きな事を言ってもいい❓」
父は アル中みたいなもんだけど 浴びるほど飲める人じゃない。
チビチビと 水分補給のようにしか飲めないのだ。
私が勝つのは一目瞭然。
それでも父は心良く受け入れ とても嬉しそうだった。
コップ酒 2杯で終わった父に 私は 幼き頃の悲しみと切なさをぶつけたのだ…
身体や顔に残る傷跡の…心の悲しみをぶつけたのだ。
最後まで 黙って聞いていた父が…
「ごめんな…
辛い思いさせたな…
若さの至りとはいえ 抑えられない暴力的な気持ちを 全部 お前に ぶつけていた 情けない父を 許しておくれ…」
その一言が 辛く 切なく…悲しい過去に そっと 蓋をしてくれたのだ。
その父が 花嫁姿の私を見て…
結婚披露宴の後、新居まで私を送り 舅、姑に 深々と頭を下げ 子供のように泣いている。
夫となった人は 優しい人だった。
自分の親を尊敬し 口答えなどすることもなく 私の親の事も相談すれば なんとかなるだろう❣️って チカラを貸してくれた。
その優しさの矛先が 後から グネグネと曲がり出すんだけどね〜😓
