小さな 石ころです。

 あれから間も無く 最後の雛を 親鳥が迎えに来ました。
 雛は なかなか勇気が持てないみたいで あっちに飛んではつかまり、こっちに飛んではつかまり…
  
 親鳥は 近くまで来て「大丈夫よ❣️ ほら❣️ 飛べるよ、必ず飛べるから❣️」と
勇気つけているようで…

 私が側にいても おかまいなく😬
 
 私の目の前で 今、正に ツバメの巣立ちが行われている‼️

 雛は怯えたような仕草で親鳥を目で追いかけ…
 全てのチカラと勇気を振り絞り 親鳥と一緒にガレージの外へと飛んで行った。

 あゝ〜〜…
 みんな 飛んで行った。

 アクシデントの中、巣立たざる終えなかった3羽の雛と それが引き金となったのか親に連れられ巣立った1羽の雛。

 4羽の雛は もう 私の目の前にはいないのである。

 4羽…
 4人…

 記憶が又ひとつ…

 私は 3人の宝者を この世に連れ出した。
 そのほかに4人の命を 自らの意志で葬って来たのです。

 宝者の誕生月は 今、正に夏であり…
 葬った命が産まれるはずだった月は 春であり 秋であり 勿論、冬であり…

 先に嫁いだ先は 両親同居。
 しかも高齢につき義母は半介護状態。

 今の時代のように介護に関して便利性の良い時代では無く…

 私には 頼る実家も無く 産後の自身のケアさえもままならない状態で…

 自分ひとりで 法事ごとをこなし 暮れ、年明けの準備もあり…

 お産をして身体を休める事すら出来なかったのである。
 唯一、夏だけが なんの行事も無く 赤ん坊に思い切り乳をあげる事が出来るのだ。

 まあ 長々と綴っても 鬼畜のいい訳にしかならないので ここまでとさせていただきますが😢

 産声を聴いてもあげれなかった…
 乳をあたえる事も出来なかった…
 名前さえも無く 命日さえも無い 4つの命…

❓❓❓❓

 もしかして 巣立った雛達は その子達の生まれ変わりだったのだろうか…
 そうじゃなきゃ こんな手の届く場所に巣作りなど…産卵など…まして孵化なんか ありえない事で…
 なおかつ 堂々と子育てを❗️

 そんな変な事を考えて 雛達を見送った後 庭に戻り 父を思い出す桔梗の花の咲き終わった花弁を摘み取る。

 桔梗の茎を切ると白い液が出る。
 母乳のように真っ白だ。

 サンダルの中に 砂利の石ころが入った。

 上空からツバメの声が聞こえる。

 空っぽになったツバメの巣…

 明日は 1番目の子の誕生日。
 良い風が吹いてくれれば…
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            -小さな 石ころ-