最近の地震とその後の予想すべき地震は
 

 -東日本大震災の発生直前にゆっくり滑りが起きていたことを発見したそうです。
 2011年の3月9日、宮城県沖でマグニチュード(M)7・3の地震が起きました。そして2日後に、その約40キロ南方を震源として東日本大震災が起こりました。M7・3の地震は大震災の前震だったわけです。そこで、大震災発生前の観測データから小さな地震を丁寧に拾い出して調べると興味深いことが分かってきたそうです。
以下引用します----ーーーーーーーーーーーー


南海巨大地震は 2035年前後に発生の周期がある様です。 やく100年毎

東日本大震災 3.11は 1000年周期



週刊地震情報 2024.3.10 千葉県東方沖で1週間ぶりに震度4 宮崎県で地震連発
ウェザーニュース によるストーリー
2024/03/10 10:12 ウェザーニュース

西日本から東北の太平洋側で地震が目立ち、能登半島周辺や房総半島周辺の地震も多い状況です。
震度3以上の地震は引き続き多く、全国で8回発生しました。(3月4日~10日10時の集計)
国内:千葉県東方沖で1週間ぶりに震度4
千葉県東方沖の地震 9日(土)4時26分に千葉県東方沖を震源とするマグニチュード4.5、深さ約30kmと推定される地震が発生しました。この地震で千葉県一宮町、長南町で最大震度4、茂原市、大網白里市、勝浦市、いすみ市などで震度3を観測しています。

2月終わりから続いている千葉県東方沖などの地震活動で震度4を観測するのは1週間ぶりです。地震のメカニズムは南北方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。

スロースリップの影響と考えられる地震活動は盛衰を繰り返しながら継続していて、8日(金)、9日(土)は有感地震が2回ずつ発生しました。過去の同様な活動では数ヶ月程度、続いたケースがありますので、しばらくは強い揺れに注意が必要です。

国内:宮崎県北部で一日に2回の震度3
宮崎県北部平野部の地震 7日(木)14時25分頃、宮崎県北部平野部を震源とするマグニチュード3.4、深さ13kmと推定される地震が発生しました。この地震で宮崎県門川町で最大震度3、延岡市や日向市などで震度2を観測しています。
2日(土)に発生したマグニチュード4.3、最大震度4の地震と震源やメカニズムがほぼ同じです。

また、7日(木)17時14分頃には宮崎県北部平野部を震源とするマグニチュード4.0、深さ52kmと推定される地震が発生し、大分県佐伯市で最大震度3、宮崎県延岡市や熊本県産山村で震度2の揺れを観測しました。

同じ宮崎県北部平野部を震源とする地震ですが、14時台の震源よりも北で深さも違っているため、異なるタイプです。沈み込むフィリピン海プレートと陸のプレートの境界近くで発生したとみられます。

国内:浦河沖でM4.5 震度3を観測
浦河沖の地震 9日(土)14時18分頃、北海道の浦河沖を震源とするマグニチュード4.5、深さ約70kmと推定される地震が発生しました。この地震で北海道厚真町、安平町、むかわ町で最大震度3、札幌市、千歳市、岩見沢市、函館市、青森県むつ市などで震度2を観測しています。

浦河沖を震源とする震度3以上の地震は先月28日にも発生していて、今年2回目です。地震のメカニズムは北西ー南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。

この領域は太平洋プレートが陸のプレートに沈み込んでいて、規模の大きな地震がしばしば発生します。最近では2016年にマグニチュード6.7で最大震度5弱の地震、1982年にはマグニチュード7.1で最大震度6(当時の階級)の地震が起きました。
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「ゆっくり滑り」という現象が注目され始めました。関連して起こる深部低周波地震という微小な地震も見つかりました。どちらも海溝型の巨大地震の震源域とされる場所の周囲で起きます。巨大地震の発生と関係するのではないかという考え方もでて興味を持ちました。

 -東日本大震災の発生直前にゆっくり滑りが起きていたことを発見したのですね。
 2011年の3月9日、宮城県沖でマグニチュード(M)7・3の地震が起きました。そして2日後に、その約40キロ南方を震源として東日本大震災が起こりました。M7・3の地震は大震災の前震だったわけです。そこで、大震災発生前の観測データから小さな地震を丁寧に拾い出して調べると興味深いことが分かりました。

 大震災の約1カ月前から2度にわたり、震源の北約40キロから小さな地震が徐々に震源に向かって南下していく現象が起きていたのです。1度目は2月中旬から下旬にかけて、2度目は3月9日から大震災の起こる11日まで。小さな地震の移動は、ゆっくり滑りにともなって起きたと考えられます。つまり、2度のゆっくり滑りによって、ひずみが震源に加わり、大震災を起こす最後の引き金になったのではないかということです。

 -周囲の留め金が外れていくことで、震源にかかるひずみの力がだんだん大きくなったということですね。他の地震でも同じことが起きているのですか。

 14年のチリ北部地震や16年の熊本地震などでも発生前に同様の現象が起きました。ただ規模は大小さまざま。その多様性の理由や地震発生との関連を理解したいと思っています。一方、地震の60%では前震の活動が見られません。本当に何もないのか見えていないだけなのか。

 鍵を握るのは小さな地震ではないかと思います。規模が小さい地震ほど多く起こるという法則があります。現在よりずっと規模の小さい地震が観測できれば、何百倍も多くの地震が見えるはず。すると今は見えていない前震活動のパターンが見える可能性もある。地球のささやきを聞くことが重要なのです。

 -地震の予測などにつながるのでしょうか。
 科学的な問いとしては非常に興味深いですが、すぐに防災につながるというような話ではありません。いまの学生は社会に役立つことをしたいという気持ちが強いと感じます。それは簡単ではありませんが可能性はあります。

<ゆっくり滑り> 数日から数カ月かけてゆっくりと断層が滑ってずれ動く地震。通常の地震のように人が感じる揺れを出さない。ゆっくり滑りが進むにしたがって特徴的な地震が観測されることがある。逆に小さな地震を観測することでゆっくり滑りの発生を知ることもできる。
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スロースリップの特徴
スロースリップには、以下の特徴があります。

発生速度が遅い
通常の地震よりもはるかに遅い速度で発生します。一般的には、数mmから数cm/年程度の速度で滑ります。
揺れを感じない
スロースリップ自体は、地震波をほとんど発生させないため、直接的な揺れを感じることはほとんどありません。

長期間継続する 数ヶ月から数年かけて発生します。

海溝などの沈み込み帯で発生する
プレート境界の一部がゆっくりと滑る現象です。海溝などの沈み込み帯でよく見られます。

周辺のひずみ状態を変化させる
スロースリップによって周辺のひずみ状態が変化することで、通常の地震が発生しやすくなる可能性があります。

巨大地震の前兆となる可能性がある
スロースリップは、巨大地震の前兆となる可能性があると考えられています。しかし、スロースリップが必ず巨大地震に繋がるわけではありません。

観測が難しい
スロースリップは、通常の地震よりもはるかにゆっくりと発生するため、観測が難しい現象です。近年では、GPSやGNSSなどの観測技術の発達により、スロースリップの観測精度が向上しています。

地震予知への応用が期待されている
スロースリップの発生を捉えることで、地震発生の可能性をより高精度に評価できるようになることが期待されています。

過去のスロースリップの事例
過去のスロースリップの事例と、その後、大地震につながった場合の事例は、以下です。

東北地方太平洋沖地震 (2011年)
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震 (M9.0) の前には、2010年11月から2011年2月にかけて、宮城県沖でスロースリップが発生していました。このスロースリップは、本震の震源域の北側で発生し、本震発生の数週間前に最大速度に達しました。

2016年熊本地震
2016年4月14日に発生した熊本地震 (M7.3) の前には、2015年12月から2016年2月にかけて、熊本県阿蘇地方でスロースリップが発生していました。このスロースリップは、本震の震源域の北東側で発生し、本震発生の数日前に最大速度に達しました。

2018年北海道胆振東部地震
2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震 (M6.7) の前には、2018年7月から8月にかけて、北海道胆振地方でスロースリップが発生していました。このスロースリップは、本震の震源域の南側で発生し、本震発生の数週間前に最大速度に達しました。

南海トラフ
南海トラフでは、過去に繰り返し巨大地震が発生しており、近年では2014年から2015年にかけて、紀伊半島沖でスロースリップが発生しています。このスロースリップは、南海トラフの東側で発生しており、今後の巨大地震発生の可能性を高める要因の一つと考えられています。

東海地震
東海地震では、過去に100年?150年程度の周期で巨大地震が発生しており、近年では2012年から2013年にかけて、駿河湾と遠州灘でスロースリップが発生しています。このスロースリップは、東海地震の震源域の一部で発生しており、今後の巨大地震発生の可能性を高める要因の一つと考えられています。

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スロースリップには要注意!多発すると大地震が起きる可能性が高まる
2023年9月7日
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みなさんはスロースリップとの言葉を、聞いたことはあるでしょうか?

以前のテレビドラマで、頻繁に使われていたので聞いたことがある方は多いでしょう。

しかし、実際にスロースリップがどのような現象なのか、しっかり理解している方は少ないはずです。

スロースリップが起きる場所では、地震が頻繁に起きていることが分かっています。

そこで今回は、スロースリップとはどのような現象であるかを、分かりやすく解説します。

目次
スロースリップとは、ゆっくりとしたプレートの滑り運動のこと
地震予知において重要な役割を果たしている
スロースリップが多発するとどうなるのか?
大規模な地震が発生する可能性が高くなる!
絶対に大規模な地震が起きるとは限らない
過去に起きたスロースリップの例は東日本大震災
東日本大震災で起きたスロースリップの状況
スロースリップを監視するシステムは存在するの?
GPSやレーザー干渉計などの地震計測器で監視している
まとめ

スロースリップとは、ゆっくりとしたプレートの滑り運動のこと
スロースリップとは、地震活動が継続的に起こっている場所で起こる、比較的ゆっくりとしたプレートの滑り運動のことを指します。

地震予知において重要な役割を果たしている
地震活動は一般的には、断層面で急速に滑り運動が起こることで発生します。

しかし、地震活動が継続的に起こっている場合、プレートの滑り運動がゆっくりと進行することがあります。

このような場合、地震の揺れがほとんど感じられないことがありますが、長期的に見ると、大きな地震を引き起こす可能性があるとされているのです。

したがって、スロースリップは地震予知において、重要な役割を担っているといえるでしょう!

地震が発生する前に、スロースリップが起こることがあるため、これを観測することで地震発生の可能性を予測することができるケースが多いです。

また、スロースリップは、地震の発生した場所の活動を理解する上で、重要な情報源となります。


スロースリップが多発するとどうなるのか?
地震の発生を知らせるスロースリップが多発すると、一体どうなるのでしょう?

基本的にスロースリップは、ゆっくりとしたプレートの滑り運動ですが、これが多発すれば地震の発生が多くなると予想するのは容易なことです。


大規模な地震が発生する可能性が高くなる!
スロースリップが多発すると、大規模な地震が発生する可能性が高まります!

スロースリップは、地震活動が継続的に起こっていることを示す現象であり、地震発生の前兆となることがあります。

特に、スロースリップが起こる場所が、既に強い応力がかかっている断層帯である場合、大規模な地震の発生リスクが高まります。

このような場合、スロースリップが発生することで、断層帯の応力が変化し地震を引き起こす可能性が高まるからです。


絶対に大規模な地震が起きるとは限らない
スロースリップが発生しても、必ずしも大規模な地震が発生するわけではありません。

スロースリップが起こる場所や時間帯、滑り運動の速度や規模など、さまざまな要因が関係してきます。

したがって、地震予知においても、スロースリップを観測することは重要ですが、地震発生の正確な予測は難しいとされています。

過去に起きたスロースリップの例は東日本大震災

出典:Science Portal

日本で過去に起きたスロースリップがあるか調べてみると、2011年3月11日に発生した東日本大震災が該当しました。

この地震は、太平洋プレートと北米プレートの境界で起きた巨大地震であり、地震発生前には数年間にわたってスロースリップが観測されています。


東日本大震災で起きたスロースリップの状況
東日本大震災で起きた、スロースリップの状況を具体的に説明すると、日本国内のGPS観測網を用いて2010年6月から2011年2月までの期間に、地震発生前の約1年間にわたって、太平洋プレート側で約50cmのスロースリップが観測されていました。

このスロースリップは、地震発生前に大きなエネルギーを蓄積していたと考えられ、地震発生に至るプロセスに関わっていたとされています。

スロースリップを監視するシステムは存在するの?
地震予知の鍵となるスロースリップは、どのように監視されているのでしょう。

実際に国内において、スロースリップを監視するシステムがあるのか調べてみました。


GPSやレーザー干渉計などの地震計測器で監視している
スロースリップは、プレート境界で起こる現象であり、主にGPSやレーザー干渉計などの地震計測器を用いて観測されています。

具体的には、GPS観測網を使用して、地表の変位を定期的に監視することで、スロー・スリップを検出することができます。

スロー・スリップが起こると、地表の変位がゆっくりと変化するため、長期間にわたるGPS観測によってその変化を検出できます。

また、レーザー干渉計を使用して、地盤の微小な変化を検出することも可能。これらの測定データを解析することで、スロースリップが起こっているかどうか、また、その発生場所や規模などを詳しく調べることが可能です。

近年では、より高精度な観測技術の開発や、観測データを解析するための人工知能技術の導入などが進んでおり、より高度なスロースリップの監視が可能になっています。


まとめ
スロースリップは、地震予知や地震メカニズムの研究にとって非常に重要な現象であり、過去にも多くの例が報告されています。

また、最近の研究では、スロースリップが地震の発生確率を高める可能性があることが示唆されており、今後もさらなる研究が進められていくことが期待されています。

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【千葉沖スロースリップ大惨事~前編】3.11割れ残りで「陸のプレートはいずれ激しく跳ね上がる」
c アサ芸プラス
2月27日以降、千葉県の南部や東方沖を震源とする地震が相次ぐ中、国土地理院は3月1日、その見解を公表した。房総半島沖のプレート境界で「スロースリップ」と呼ばれる現象が検出され、これが地震を頻発させている可能性がある、というものだ。

スロースリップはプレート(岩盤)が境界面でゆっくりと滑る現象。房総半島沖(千葉県東方沖)ではフィリピン海プレートが陸のプレートの下に沈み込んでいるが、圧迫で歪められた陸のプレートが反対方向にゆっくりと滑り出しているというのだ。

政府は「千葉県を中心とする地域では今後も震度5弱程度の強い揺れに注意が必要」と警戒を呼びかけているが、専門家の間からは「今回のスロースリップは2つの大惨事を誘発する危険性がある」との指摘が飛び出している。
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想定される第一の大惨事は、スロースリップによる巨大海底地震の発生だ。

房総半島沖のプレート境界では、2018年にもスロースリップが立て続けに確認された。実はこの時、政府の地震本部(地震調査研究推進本部)はウェブサイト上のコラム「気になる地震、スロースリップ」で、スロースリップが巨大海底地震を引き起こす可能性を、過去の事例まで摘示しつつ、秘かに指摘していたのだ。全国紙科学部記者が明かす。

「地震本部のコラムは、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震をはじめ、全世界での発生事例を世界地図上に示した上で、〈私たちの足元で静かに発生するスロースリップ。その発生は何を意味するのか。今後の研究成果が期待されます〉と結んでいる。世の中の反響を考慮してか、慎重な言い回しになっていますが、地震本部がここまで踏み込んだ指摘を行うのはまさに異例。裏を返せば、切迫した危機感の表れと言っていいでしょう」

その2018年に続く、今回のスロースリップである。地震学の専門家も、次のように警鐘を鳴らしている。

「スロースリップが起きている房総半島沖は『3.11の割れ残り部分』に該当し、多くの専門家が『陸のプレートはいずれ激しく跳ね上がる』と指摘しています。その場合の地震の規模はマグニチュード8クラスと想定され、千葉県のみならず、首都圏が広範囲にわたって激しい揺れと大きな津波に襲われることになります」

ゆめゆめ警戒を怠ってはならない、ということだ。(後編へつづく)

(石森巌)

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千葉沖地震群発 スロースリップ指摘する専門家は
  13年前の大震災の10年前から「進行してた」
日刊スポーツ新聞社 によるストーリー ? 11 時間

東京大学地震研究所の青木陽介准教授が4日、フジテレビ系「めざまし8」(月~金曜午前8時)にVTRで出演。

千葉沖を発信源とする地震が2月27日から32回、そのうち震度4が3度観測された。今後の地震発生についてコメントした。

青木氏は、千葉沖での地震を調査した検出結果について「スロースリップ」という現象を確認したという。「通常の地震はたまった力が一気に解放される」と話して「その分、揺れも大きくなるし、被害も大きくなる。スロースリップの場合は、ゆっくりゆっくりと力が解放されるというのが特徴」と話した。

さらに甚大な被害をもたらした2011年3月11日の東日本大震災以前の現象についても言及し「その地震の前に10年ほどかけて震源の近くでスロースリップが進行して大きな地震にいたっている」と語った。
文科省地震調査委員会の平田直委員長は「数週間から数カ月、震度5弱程度の揺れを感じるような地震が起きる可能性は高いと考えている」と公式に発言している。
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