マーラー : 交響曲第8番・第9番 | JohnnyClassic

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ロック・ヴォーカリストJohnny が、厳選し紹介する
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【指揮】  リッカルド・シャイー

【演奏】  ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

【録音】  2011年(8番)2013年(9番)

 

このBlu-rayの全集BOXにあの長すぎる3番が含まれてない理由は、退屈だからではなくて苦笑、シャイー氏が病気をした時だったからとの事で、まだ3番で良かったな、と思いました。

 

さて、今回は8番。千人の交響曲として有名ですが、後ろがやや狭めのライプツィヒ・ゲヴァントハウス。この状態です! コロナ禍では考えられない、まさにすし詰め状態。合唱団が2階スタンド席まではみ出しています。合唱団は今回も、赤い服の子たちは学生ですね。

 

シャイー氏の後ろから捉えたカッコイイ映像。

 

金管の方々、凄いところにいらっしゃる!

 

さて、肝心の内容ですが、この曲はCD盤では、ショルティ&シカゴ響(ルチア・ポップ歌唱)を挙げていました。猛烈な勢いで突き進む盤で、当時録音の良さでも話題になったそうです。シャイー氏の演奏も、今時の録音も相まって、迫力があります。

 

が、以前も書きましたが、冒頭から合唱のこの曲、歌詞がもう全くもって分からない。。。この辺り、東洋人としての教養の限界を感じます。そうこうしているうちに、見事に爆睡。。。

 

翌日、この辺りだったかな、と2部の頭辺りから再度再生。しかしながら10分もすると、またもや爆睡。。。残り30秒くらいの盛り上がっている音で、ハっと目が覚めると、シャイー氏が頑張って指揮をしていて、ジャーン!と終わりました笑

 

もう諦めました涙。何度も寝ていたら時間がもったいないので。これも以前から書いていますが、若い頃と違って、もはや交響曲を通しで寝落ちせずに楽しめない、お年寄りな身体になってしまいました涙。会場で寝た事はないですけどね。お金が勿体ない!と思うので、そこで気合いが入るのかと。

 

次行きます(^^;) 9番。

 

これは前から楽しみにしていました。CDではやはりショルティ&シカゴ響のものを選盤。この曲の指揮者による演奏の大きな違いは、第3楽章のロンドにあるかと思います。ショルティのはかなり激しく鳴らしていて、どうしても静かな曲なので、これくらいのメリハリが欲しくて、とても新鮮に思え、気に入った次第でした。また弦楽の音も素晴らしかったのです。

 

今回、これまた恥ずかしながら7・8番同様、初めて動いている9番を観て、全体像を捉えられました。やはり映像があると思っていたより退屈しませんでした。シャイー氏も、第1楽章から美しく奏でています。マーラーのグロテスクな感じはしません。この楽章では、例のハープの子が大活躍します! 背中がセクシー。鼻も高いし、まつ毛も長いなあ。

 

オーボエのマット・ソーラム(ガンズ)にそっくりさんもいます。いや、この人がいると安心感がありますね。

 

真ん中のフルートの女性もチャーミングです、よく出てくるので、きっと名物奏者さんなのでしょう。少し微笑んでから自分のパートを吹くシーン、とても良いです。

 

コンマスは岩男(また勝手にアダ名を付ける笑)。これまでの全集のコンマスの中でも、やはりこの人が一番信頼感があるように思います。

 

第3楽章ですが、やはりシャイー氏もかなりの快速テンポで鳴らしていました。ショルティの方が腰が据わっているかもしれません。

 

この曲、ベルティーニ氏は、例によってサントリーホールのライブ録音で残念でした、解釈はとても美しくて良いのですが。1番同様、本当にちゃんとケルンで録音して欲しかった。

 

ただ、私を惹きつける訴求力のあるのは、メリハリのあるショルティの演奏でしょうか。このBlu-rayでも、やはり第4楽章で寝落ちしてしまいました。そのまま静かに終わるので、もはや睡眠導入剤です苦笑。

 

と、あまり記憶にないのですが、9番はまた観てみたいかな、と思いました。このBlu-ray BOX全集、勝手に点数を付けてみると、

 

1番:9点  (「巨人」の規範となる様な演奏です)

2番:10点(何度も観ています、理想的な映像版の「復活」)

4番:2点 (もう観ない)

5番:3点 (もう観ない)

6番:10点 (かなり速いテンポで解釈は私の好みとは少しズレますが、演奏は大変素晴らしくこれも映像で残って嬉しい「悲劇的」)

7番:8点 (想像よりずっと良かったです、また観てみたい)

8番:6点 (多分もう観「れ」ない、寝てしまうので)

9番:7点 (いつか再トライします!)

 

という感じです。私が特に好きな副題付きの1「巨人」・2「復活」・6番「悲劇的」は、素晴らしい演奏・音・映像で、期待に応えてくれたと思います。今や映画は4Kで観ますが、80年代から活躍するシャイー氏が、HDで残してくれたことは有難いです。ブロムシュテット氏も2番「復活」はレパートリーなんで映像を観てみたいですが、自伝を読むとあまりマーラーがお好きでないみたい。お二人ともライプツィヒ管は離れていますが、また今後もお二人の映像作品を出してくれると嬉しいですね。