今は更新できる状況にはありませんが、

この異常な事態をしっかり乗り越えて

また自分が学んだことをこのブログに載せたいと思います。

ひとつわかったことは

コロナはただの風邪では無い

ということ

 

そして自分が数百時間患者さんといても

コロナにかからない事。予防がうまくいったのか、

体質なのかはよくわからん。

 

あと一息

ターミナルを目前に

膀胱癌により毎日血尿が出て

定期的な輸血をしながら

生活をしている男性がいました。

心臓にもペースメーカーが入っており

少しの動作でも息が上がってしまう。

それでも最後の最後まで自分の足で

トイレに行く事を続けた方。


熱心な娘さんが

かなり頻回に面会に来てくださいました。

病院付き添いの時も

スタッフが、大変だろうと

いつも付き添ってくれました。


いよいよ、病院付き添いも、

この男性の体力的な問題で

難しくなってきていました。


娘さん一人での付き添いでは

不安になり、スタッフも付き添う

事にしました。


娘さん

「もう、最期も近いし

心臓に負担のかかる

カリウムの高いもの

禁止されてましたけど

解禁してあげたいんです。

果物も大好きで

美味しいもの食べて

最期を迎えて欲しいんです」と。


私たちスタッフも同感でした。

早速

通院していた総合病院に行き

その思いを医師に伝えました。


医師

「バカ言うんじゃないですよ。

あなたは

警察に、赤信号渡って良いですかなんて

質問することありますか?

命を短くするとわかってる事に

医師である私が

首を縦に振ると思いましたか?ダメです」

わたしたちの質問に覆い被せるように

即答した医師。


ルールはルール

娘さんもダメというなら仕方ないと

諦め、先生の指示に従いました。


いよいよ

男性は通院も難しい体力となり

今までお世話になった総合病院の先生から

情報提供をいただき

往診をしてくださる

他のクリニックの医師に

引き継がれました。


ダメ元だと思いつつも

今までの経緯を説明して

新たな担当医師に

「最期くらい好きなものを食べさせたい」と伝えました。


先生はあっさりと

「そうね、そうしましょう。

好きなもの、たくさん食べて

悔いなくね」と答えてくれました。


娘さんは

医師のその答えに

涙ぐんでいたように思います。


大好きな果物を

娘さんは持ってきては

お父さんに食べさせてくれました。

ホームの献立でも制限なく

メニューを提供できるようになりました。


それから数ヶ月、食べる意欲も低下し

最後の老衰を迎え

亡くなる直前でも、

聞こえてくる演歌「兄弟船」に

あわせて歌を口ずさみました。


男性は亡くなりましたが

やりきった気持ちで娘さんは

スタッフみんなに感謝の気持ちを

伝えてくれました。


命を縮めるとしても

最期の最期で

叶えてあげるべき事

二人の医師の判断のどちらが

正義で、どちらが悪なんて

言ってはダメなのかな?


とはいえ私は確信しますが、

最後に看取ってくれた医師の

判断にこそ、心から救われた。


最初の総合病院の医師に

最期までお願いしていたら

娘さんのあの清々しい

看取った後の表情は

見られなかったでしょう。


命を縮めるとしても、選択すべき

その人らしい生き方を守るための

お手伝い。

介護の仕事の大事な側面です。

自分の意見を持たないで
常に弱い側の立場に鞍替えしながら
意見を言う人
弱い者の代弁者になる事で
悦に入っているだけの人
最初は良い人に見えるけど
ある日突然牙を出す
時間が経たないと
気付けない事が多いね

震災の恐怖
電気がなくなることの恐怖
たくさんあります。

在宅酸素を常時使用してる方の恐怖
吸引機が欠かせない方の恐怖
また、
ベッドが不自然なギャッジアップのまま
動かせなくなる
夏も冬も適正な温度を保てなくなる
など、

「人間はまるで電気で動いているのか」
と、
2011年の計画停電の時は
情けない気持ちになりました。

施設に蓄電設備があるならば
安心ですが
家ではそうはいきません。

2011年の地震を、きっかけに
ポータブル電源を施設に置くように
なりました。

ガソリンタイプのものの方が
パワーがありますが、
ガソリンを備蓄するというのは
扱いを一つ間違えれば
とても危険です。

連続稼働時間や、パワーは
劣りますが
やはり
市販で売られているガスボンベを
燃料にして発電するものが
家での運用は安全です。

リンクは、施設で購入したものです。
ホンダ製品で評価も高い。安心できますが、いかんせん、
緊急を想定して用意するには高すぎる。
関連商品に安いものもたくさん出てきますので品定めの入り口にお使いいただければと、リンクを貼りました。

こういう物は、自治体の補助対象になったりするのかな?勉強不足で知識がありませんが
問い合わせてみるのもアリかな。

異常気象、地震、感染症、戦争

何があってもおかしくない時代。
嫌な時代ではありますが
だからこそ大事な人を守るために
備えあれば憂いなし



リンクの動画を見て思ったのですが

そうなのよね。
人手は居るんだよ。

だけど
「安いままで働いてくれる」人材が
枯渇してるんだよきっと。
人材不足を
外国人労働者で補いますってのは
賃上げせずにどうやって
その職務を維持するかって
考えた中でのやり方のひとつなんだよ。

同じことを話すにしても
「人手不足」は経営者目線の言葉
「賃上げ不足」は被雇用者目線の言葉
って言ってるのが、なるほどなと。

お財布の中身が枯渇してる日本は
何を節約しようかって迷った時に
自分の職種もいつもターゲットになる。

せめて
看護師さんに並ぶ給与水準に
なって欲しいけど
そんな財源を介護に当てようという
仕組みはどうなれば作れるのか。

介護業界に、意気込み一つで
携わり続けてくれてる
優秀な人間、たくさん居るから
その人たちに良い思いをして欲しい。

この優秀な人達に
この業界を見限られたら
なおさら負の循環は止まらなくなるよね