職場あるあるを業務改善のプロである著者が独自に作成した「職場の問題地図」に基づいて解説する本。
私は技術系の職場ですが「あるある」すぎて、ため息が止まらなくなりました。
まず仕事の属人化。私に属人化してる仕事が、ある事情で私が現場に入れなくなったため、回らなくなって大揉めしてる最中なのです…。初夢も仕事の悪夢でした。
本の中では仕事は「当たり前の部分」と「付加価値部分」の2つにざっくり分類できると述べられています。「当たり前の部分」についてはチーム全員が出来て「付加価値部分」だけ属人化してるのが「いい属人化」、「当たり前部分」が特定の人しか出来ないのは「悪い属人化」だそうです。
前々から自覚はあって、「他にも出来る人を増やそう」と働きかけていたものの、人員がいないという理由でスルーされ続けてたんですね…かれこれ1年以上。私だけが悪いって訳でもないような。
この属人化がなぜ起こるのかのフローチャートが面白くて、しばらく眺めてしまいました。
他に面白かったのは「過剰なサービス」。前任者はやってくれたのに、なんでやってくれないの?ってやつです。個人のちょっとした善意や正義感が、無駄な頑張りだったり余計なお世話だったり、相手の期待値を上げてしまう行為だったりする。
よかれと思って頑張ったのに叱られる。こういうのが、モチベーションの低下につながる。「どの品質で提供すべきか」というサービスレベルを設定し、チーム内で共有しておくことが大事。
これも結構ありがちな問題だと思う…。処理能力が高い人ほど、過剰にやってしまいがちになるんじゃなかろうか。線引きしておくことが、自分やチーム員を守ることにもなるんですね。