【7日目 Austin Kick butt coffee】

早々に目が覚めたのと、

昨日から仕事の連絡が来ていたので、

近所にコーヒーを買いに行ってロバートの家のテラス?的な場所で仕事してた。


仕事上、割とがっつりPCと机を用意して作業をしないといけないのでそのスペースが外くらいだったので。


ロバートが起きてきて、他のメンバー3人とスーパーへ買い物に行った。

デイビッドは家の中で寝ていて(ほんとよく寝る)

実質家で起きているのは私だけ。


「Hey!guy!」


作業に集中していると、道路の方から不意に声をかけられた。

近づいていくと何やらフレンドリーに喋ってる。

ほとんど聞き取れなくて、


「ロバートの友達?」


と聞くと、


「NO.」


あ、これヤバい奴かもしれない。

と思って一瞬緊張が走った。


彼は不意にゴソゴソカバンを漁り出して、

ナイフでも出てくるんじゃないかと思って一歩下がって間合いを取った。


カバンから取り出されたのはネックレスやらイヤリング等、謎の石等のアクセサリーだった。


どうやら拾った物らしい。

要するに

「これらを買ってくれないか?」

との事だった。


前日、ロバートとの会話でサンアントニオのこの辺りは2年前まで結構な数のホームレスの人達が沢山いて、都市開発で最近はめっきり少なくなったとの事を聞いていたので、なるほど。

と思った。


「ドントニード」


連発してたら残念そうに帰って行った。


危ないヤツじゃなくてよかった。。。


しばらくしてみんなも帰ってきて、準備をして今夜の会場のあるオースティンへ向かう事に。





ここもTHE アメリカ🇺🇸と言った雰囲気の場所。


例の如く着いてすぐ機材搬入。

この日は

・tentimesdemis (地元バンド)

・SCRIPTS(ロバートのバンド)

・johann

のスリーマンショーだった。


ロバートのバンドが出るのも今日聞いた。


ていうか、このSCRIPTS、めちゃくちゃにかっこよかった。

個人的にはRAEINとかの系譜を感じたけど、ロバートはRAEINとかあの辺りのハードコアは知らなそうだった。


とにかくかっこいい!


「ロバート滅茶苦茶かっこいいよ!!最高だ!!」


と伝えると、ロバート的には自分の音が聞こえなくて納得いってない様子。


そんなこんなで僕らの番。

この日もまた最高に調子が良かった。


この日来てくれた3人組のファミリー、

ツアー中3回もjohannのライブを観にきてくれて超楽しんでくれていた。


更にインスタに別の人から


「この日君達の物販を買えなかったから、ツアーのどこかのタイミングで郵送して欲しい。高くなっても全然構わない。」


と連絡ももらえた。


アメリカの人達はすごく積極的だ。

やっぱり2日目に気付いた


「自分が何をしたいか」


という事が軸にある気がする。


この日も無事にライブが終わった。


この日はサンアントニオは戻らず、

ダニーというプロモーターの家に泊めてもらうとの事だった。


ダニーは日本のメタルバンドのプロモーターらしく、見た目はいかついが優しい性格が全面に溢れていて超ナイスガイ。


俺がハングリーハングリー言っていると、

ダニーの彼女が家でラーメンを作ってくれるとの事で、みんなでダニーの家へ向かった。


ダニーの家は超豪邸。

家の中に西荻窪フラットくらいのスタジオがあって、機材も沢山。


YouTubeで観ていたアメリカの売れっ子EDMプロデューサーの家みたいだった。

スケールが違う、、、、


ダニーの飼っている「タコ」という犬も殺人的な可愛さだった。


ダニーの彼女も江戸っ子な気質の女性ですごく親切にしてくれた。

久しぶりに食べたラーメンは本当に美味しかった。

いつか必ず恩返ししたい。


俺の顔、メキシカンのロバートと並んでも負けない濃さ。

明日も早いので残っている仕事をして26:00ごろ就寝


【8日目 El paso MONA】

この日は8時間の大移動なので、朝10:00にダニーの家を出発。


書き忘れていたけど、アメリカはそもそも

「打ち上げ」の文化は無いっぽい。

そもそも俺はお酒がそんな好きじゃないので、

全然ありがたかった。

ライブだけに全力で集中できるのは本当にありがたい。


移動して準備してライブして帰って寝て移動する。


この一連のサイクルに既に体が順応してきて、

もしかしたら永遠にこの時間が続くんじゃ無いか?

って、エルパソまでの砂漠の荒野が続く景色を見ながら思ってた。


俺はAt The Drive-Inが好きなので、彼らが生まれた土地を直接感じ取れる事を楽しみにしていた。


8時間のドライブの末、エルパソ到着。

今日はMONAというこれまたかなりイカしたBARライブハウス。



着いてすぐMONAの脇のレストランでみんなで食事。

俺は1日1食しか食べないので、アンスイートティーにライムをバカいれした物を飲んでた。


アメリカのアンスイートティーって言われる甘く無いお茶、ほんと美味しい。

何回か行ってるワタバーガーにもある。

本当おいしい。


食事を済ませて、MONAのカウンターに座ってると

「なんか飲む?」

ってスタッフさんが話しかけてくれた。

ほんとみんな優しい。

死ぬほど優しい。


クランベリージュースを頂いて飲んでると、

不意に日本語の曲が流れてきた。


イースタンユースだった。

まじでその瞬間ぶち上がった。

誰も知らない土地で聞くイースタンユースは本当にやばい。

背中を爆押されしてる感覚。


なんでだろ?

と思ったけど、At The Drive Inとツアー回ってたり、来日した時に一緒にイベント出たりしたからか、と納得した。

冷静に考えてすごい事だなあ。



その後、今日から3日間ツアーを一緒に回る

FloralとRob ford explorerが到着。

初顔合わせ。

Rob fordのドラムのGregがめちゃくちゃいい人で、

「お前らの音楽聞いたよ!超最高!今日本当楽しみ!」

みたいな事を言ってくれた。


ライブは地元バンドのCHILEから。

マニュエルガードナー?だったかな。

最近流行ってるコンプバキバキの綺麗なギターの音質のインストだった。

3人で、中音も小さいのに音圧感が滅茶苦茶気持ちいい。

グルーヴによる音圧なんだろう。

まじですげえなあ、、、、


何より演奏を聞いていて

「飽きない」

これが本当すごい。

この謎も解明したいな。

こんなバンドがうようよいるんだもん。


その次がjohann。

うん、まじで絶好調。


お客さんもパンパンに入ってくれて滅茶苦茶盛り上がった。


「アイキャントスピークイングリッシュ バット アイウォントトゥーコネクティングユアハート」


って言ったらさらにぶち上がった。


「英語しゃべれないけどそんなの関係ねえ、ハートで繋がろうぜ(ドヤ)」


って言いたかった。

ブチ上がり過ぎてこれ以降毎ライブでこれ言ってた。

全部ブチ上がってた。





ほんと楽しかった。

物販も飛ぶように買ってもらえた。


僕らの演奏でバキバキに興奮したお兄さんにチョコをもらったり、事前にインスタ広告を観てライブに来てくれた人達と沢山会話した。




その後Rob Ford ExplorerとFloral、STATE LIMBOの演奏を観て感銘を受け、外で英雄気分でタバコを吸ってたらロバートが僕の元へやってきて、


「リュウ!お前心霊話好きって言ってたよな?

このMONAって場所はめちゃくちゃ古いビルなんだ。

ここの地下、幽霊出るってよ。観に行こうぜ。」


と誘ってくれた。

僕は怪談話が好きなんで、ロバートとデイビッドにアメリカのゴーストストーリーは無いか?

って聞いてたのを覚えてくれてたみたい。

もう本当にみんな優しい。


で、その後地下に連れてってもらって、そこの怖い話を聞いてバンに戻って、この日泊めてもらうロバートの元バンドメンバーの家へ。


可愛い猫が沢山いて癒された。


壁にはアタリスとカーシヴのポスターが貼ってあってぶち上がった。

このツアー中は何故かよくアタリスを1人で聞いてた。


次の日も出発は早いので3時間ほどの仮眠を取って出発。

エルパソもとてもいい街だった。


【9日目 San Antonio Hi-Tones】

朝、目覚めて車の中で寝ているロバートとデイビッドを起こしに行く。

デイビッドのイビキがうるさすぎて全然眠れなかった!

とロバートが言っていた。


今日はロバートの地元サンアントニオで主催しているイベントとの事で彼も気合いが入っているようだった。

来た道を爆走してサンアントニオへひたすら戻る。


俺はほぼ寝ていなかったので車の中でひたすら体を休めてた。


途中、ロバートがシャワーを浴びるために立ち寄ったサービスエリアでイカしたサングラスを買って、一瞬で無くした。



予想はしていたけど充電器や靴下、ケーブル等

この旅で色々無くした。


もう、何かの厄災の身代わりになってくれたと思って諦めてた。


その後また8時間のドライブを経て無事にサンアントニオのロバート宅へ戻って来れた。

もはやこの時にはロバート宅へ着くと心が落ち着くようになっていた。


15:00頃に到着して、今日から2カ所一緒に回る事になっている日本のバンドsalsaをロバートが空港へ迎えに。


ロバート大丈夫か、、、

ずーっと運転して誰よりも頑張ってる、、、

本当にお世話になってる、、、


salsaはまだjohannがツインドラム編成だった頃に吉祥寺warpで対バンして以来。

もう6年前位なのかな。


18:00くらいにsalsaがロバート宅へ到着。

挨拶もそこそこにまたバタバタと準備して今夜の会場のHi-tonesへ。


1バンド目のRoshii

初期Jimmy eat world風の清涼感のあるスタイリッシュなエモサウンド。

ツインリードのボーカルで超かっこよかった。

歌うますぎ。


2番手が我々。

オースティンで来てくれた家族が今回も来てくれて最前でブチ上がってくれて、演奏が進むにつれ会場がパンパンになっていく。

今日も演奏が絶好調。

もうどこまでも無限に飛んでいけそうな感じ!!

かなり盛り上がった。






ライブ中、スピーカーを倒してしまって終了後に

PAの人に謝りに行ったら


「PUNK ROCK👍amazing!」


って言われたのはマジで痺れた。


ライブが終わると、片付け最中にも色々な人が話しかけてくれて物販も飛ぶように売れていった。

写真撮らせてもらったり、サイン書かせてもらったり。

接客が止まらなくて、salsaとfloral、Rob Fordのライブはゆっくり見れなかったのが残念。


そこにロバートがまたスタスタと来て

「おい、またjandrosでこの後もう1ステージやるか?」

と。


当たり前やん!!!

即答でやる、と答えた。

遊びで来てる訳じゃ無いんで1日5本やったっていい。

可能な限り沢山の人にjohannの存在を広めたいのだ。


冷静に考えて突然ステージをブッキング出来るロバートまじで凄い。


加えてjohannはボーカル居ないので喉の心配もしなくていいし、路上やお祭り会場のような所での演奏経験も割とあるので他のバンドと比べて条件が揃ってない所でも臨機応変に対応できる。


そこも僕らの強みだって改めて気付いた。


そのままバタバタと片付けを始めて移動の準備。

jandrosに到着。


スタッフのケーン、この日は前に会った時より更にバキバキご機嫌で準備中ずーーーっと喋りかけられてた。


「おい、今日もホイッスル吹くのか?最高だな。

アイラブユー」


これだけ聞き取れた。

他は何を言ってるのかは分からなかった。


ロバートが

「Hi-Tonesに戻って客を連れてくる!20分後に勝手に演奏始めてくれ!」

と言って颯爽とHi-tonesに戻って行った。


これぞテキサススタイル。


そして20分後に演奏開始。

絶好調。


エントランスのドアを開けっ放しで演奏していたからか、音を出すと続々とお客さんが入ってきて、

更にはさっきHi-Tonesで話しかけてくれたお客さんや、もうこのツアー3回目の来場のファミリーとバキバキイケメンお兄さんカップル。


もはやマイメン達、、、、

ラブすぎる。


ライブが終わり、ロバートとデイビッドも合流。

salsaのみんなとロバート宅へ戻る。


すると、またもやロバートの家にケーンを初めとしたjandrosのスタッフ達がいてパーティしてた。


夜中なのにピアノ弾いたり、ラップバトルしたり。

騒がしいのは嫌いじゃ無いので楽しかった。


jandrosのスタッフに

「言葉が通じない土地に来て不安じゃないの?」

と聞かれた。


「不安だけど、まあなんとかなるんで。」


と答えた。


また最高の1日が終わった。


【10日目 LAREDO Ros Ovlividos】


この日も大移動。

またもやメキシコの近くのラレドという街。


「13:00には出発だ!」

との事だったが案の定14:30頃出発。

いい感じだ。


出発までの間、salsaのみんなと色々話せて楽しかった。


なぜアメリカツアー行こうと思ったか


今後のバンドの動き


とかとか。

salsaは既に3回目のアメリカツアーなので、色々と話を聞けた。


異国の地で同郷の人と話すと安心するし、

仲良くなるスピードも速い。


移動中、とても美しい月と景色が車内から見えて、

夢の中みたいだった。


会場には1時間以上遅刻して到着。

けど、お客さんは既にパンパンで待っててくれた。

きっとお客さん達も時間通りに始まるとは思ってないのだろう。


この日の会場、歴史のあるギャラリーらしく、

とても素敵な空間だった。



セッティングしてチャチャっとサウンドチェック。

PAも自分達で繋ぐ放置プレイ。


自分の出したい音、自分のしたい表現の為に

自分でケーブルを繋いで、自分でアンプ運んで、

自分で音を決めて、自分で演奏を始める。

手伝って欲しいことがあったら自分で声をかける。


超当たり前だけど超大切な事。


とか考えながらセッティングしてた。


この日も超絶好調。

毎日確実に集中力が上がってる。



ラレドの人達はアッパーにリアクションするタイプでは無いけど、超真剣に演奏を聞いてくれてるのが伝わってきた。


途中なぜか「乾杯」の音頭を取った。




アンコールも頂き、50分セットくらい?

僕らの演奏が終わり、次はsalsaの番。


ビビる位にかっこよかった。

建物がコンクリートの作りで、salsaのタイトな演奏とバッチリ共鳴していた。


ナンバーガールみたいだった。

やはり演奏のタイトさで魅せる音圧は憧れる。


各自のショーが終わると、また物販に長蛇の列。

すごい熱量で感想を伝えに来てくれる人達。


「私の街に来てくれてありがとう」


という言葉を沢山もらった。


日本でも各地にそう思ってくれて、気持ちを伝えに来てくれる人がいる。

環境は変わっていくので、今はあまりライブハウスで見かけなくなったあの人やあの人の顔が沢山浮かんできた。


johannは10年前は日本各地にツアーに行っていた。

今は頻繁行く事はかなり減ったけど、またあの人達に会いに行けたらいいな、と思いながらお客さん達と話していた。



一通り客ハケをして、ゆっくり店内の展示物や商品を見て、お店のマグカップを買った。


最初、マスターが


「お金いらない、あげるよ」


と言ってくれたのだが、既に水とかビールとか色々貰ってしまってて気が引けたので無理矢理買わせてもらった。


帰りの車でデイビッドにその事を言ったら


「アメリカではそういう時は素直にもらった方が喜んでくれるよ。それは歓迎とかリスペクトの気持ちだから。」


と言ってた。

なるほど、、、!

文化の違いは面白いなー、と思った。


帰りはみんなで有名なタコス屋さんへ行った。


ロバートに爆走してもらいこの日も無事に帰宅。


この日でお世話になったロバートとはお別れ。

明日はロバートのお父さんの誕生日パーティーがあるらしい。


明日のツアーファイナルはデイビッドの運転で会場へ向かう。


夢を見ているみたいなこのツアーもいよいよ終わりなのか。

と思いながら眠った。


「11日目 Denton Plus Fest」


いよいよ最終日。

早めに起きて、いつもコーヒーを買いに行ってたお店へ。


またいつかここに来たいなー、とか思いながら家の周囲も散歩。

ギターの弦を替えたりしてた。


最後にみんなと写真を沢山撮った。









今日のライブはマスロック、ポストロックのフェス

「Plus Fest」


とても楽しみにしていた。


4時間くらいかかるので早めに出ないといけないのにいつも通り出発予定時刻になってもデイビッドは動き出さない。


これでいいのだ。


途中、デイビッドが寝るとか言い出して寝出した時に撮った動画が↓



この美しい夕焼けと完全に悟りを開いた表情。


初日とは大違いである。


ちなみに余談だけど、なぜかツアーを終えて日本に

帰ってきたら肌がツルツルになって、体重も3キロほど落ちてた。

なんで?


johannの到着待ちで既にタイムテーブルは押してた。


速攻ステージに上がり、バタバタと準備。

最終日の今日も体が軽くて思考がめっちゃクリア。


ギターの音が今回のツアーで一番良く鳴ってる!

最高だ!


デカい音を出してリハしてると人がどんどん寄ってきてくれて、ラストライブ開始。





全員ゾーンに入りまくってる感じがしてトリップ状態で終演。



これにてツアーの全ライブが終わった、、、、


達成感に満ち溢れた終了直後の緊急で動画回してます案件


最高にイカしたギタリスト達との写真



40歳にして、10日間11公演という一昔前のメロコアバンドばりの海外ツアーを無事にやり終えた。


「こんな貴重な経験出来たのならもういいだろ!

充分がんばったよ!」


みたいな感情が出てくるかと思ったら、


「まだまだこんなのスタートライン過ぎるだろ!

もっとやるぞ!」


という感情で胸一杯だった。


物販を買ってくれたお客さん、

感想を伝えにきてくれたお客さん達に


「Safe the Trip」


と沢山声をかけてもらった。

本当に夢を見ているような不思議な十日間だった。


本当の本当に自分達で全て段取りして、

足りない所は誰かの力を借りて、

現地で色々な人の優しさに触れて、

最高にスリリングな旅でした。

青春はまだまだ続く。


来年はそろそろフジロックに出たいね。


ふかっちゃん、まっしーさん、総理、

また楽器を持って旅に出ましょう。


デイビッドに空港まで送ってもらった時の写真。


日本でも少なからずjohannの音楽を好きで、

ライブに来てくれる人達の為にまだまだ頑張ります。


この拙いブログを最後まで読んでくれた方、ありがとうございます。


是非johannというバンドの音楽に興味を持って頂けたら嬉しいです。


四畳半のアパートから世界を救いにきたインストロックバンド、johannでした。