高校野球、結局慶応高校が勝ちましたね。

神奈川県代表の優勝ということもあり、嬉しいです。

それまでの坊主頭、監督の言うことをなんでも「はい!」と聞いて、軍隊式の野球がいまだに横行する中で。

坊主頭じゃなくていい、普通の頭髪でいい、選手・生徒の自主性を重んじる、練習時間も少なく短時間集中。

この気風の高校は好きです。

伸び伸びとしつつも自立しているような、そんな選手たちが奏でる野球のプレイ、素晴らしかったと思います。

 

負けた仙台育英ですが、実は私は育英有利だと思っていました。

選手層の厚さ(投手陣は特に)は慶応のそれを凌駕していましたし。

ただ、守備がややほころびを見せていて、失点が多いのは気になってはいましたが。

それでも育英有利に運ぶんじゃないかと思いきや・・・。

8-2というスコアで…慶応の勝利。

意外でした。

 

これについては、慶応の大応援団の応援が凄まじすぎて、育英の選手が動揺してしまったという側面もあったようです。

守備の連係も、音量がすごすぎて聞こえなかったとか。

そういうこともあったようで、やりづらかったんじゃないでしょうかね。

 

慶応高校というのは、神奈川県代表なのです。

あまり神奈川県の雰囲気がないのですが、横浜高校や東海大相模以外の高校で、優勝高校が出たのは本当にうれしい。

しかし、慶応の選手・生徒たちは、多くは良家の、というか慶応に生かすことのできる裕福な家庭の子が多いんじゃないでしょうかね?

こういう子たちが、自主性を重んじて伸び伸びやれる一方で。

そうじゃない家庭の子たちは、そういう場も与えられない・・・。

ここに格差を感じずにはいられません。

だからと言って慶応の生徒たちが悪いとか、うらやましすぎるということではなく、素晴らしいということには変わりはありません。

ただ、今後の日本の教育問題を考えるうえで、こういうところの格差の解消は大いに考えるべき。

そうしないと、ますますできることできないこの圧倒的な差が生まれ、18歳の段階では完全に挽回できない状況が続き、日本社会の閉塞感がますます進む気がします。

 

あ、ちょっと言い過ぎかな…(-_-;)

ただ、今年の高校野球に関しては、いい感じの高校が上位進出していたのでうれしいです。

慶応も仙台育英もですが、準決勝まで行った土浦日大もいい野球をしていました。

小菅監督という方は、あの取手二高の優勝メンバー。

つまり、木内幸雄さんの教え子です。

その木内野球を見事に承継し、甲子園で4勝しました。

勝ち方がそれぞれ違っていて、タイブレーク、完封、6点差を大逆転、好投手を打ち崩して圧勝、それぞれの試合で様々な展開を繰り広げていました。

こういう野球をやれるチーム好きです。

 

大阪桐蔭や智辯和歌山ら関西勢が強すぎたここ数年の高校野球に、風穴があけられたかな~。

 

(日時指定投稿です)