今日の中森明菜は、名アルバムとの評判が高い「BITTER AND SWEET」。
明菜にとっては8枚目のこのアルバム。
「飾りじゃないのよ涙は」の別バージョンで始まるオープニングは、なかなか味がある。
2曲目以降も、軽いポップとさわやかなバラードの繰り返しが基調。
5曲目の「BABYLON」の激しさは、当時の彼女のレベルの高さを物語っている。
この曲は、後に「赤い鳥逃げた」のB面として販売、世に出た。
明菜のレベルは、私は1985年が最も頂点に達していたのではないかと思う。
それ以降が落ちたということではない。むしろ歌唱力は86年末~88年が頂点だったと思う。だが、86年以降は「暗い明菜」みたいなイメージが定着し始めており、昭和歌謡曲の代表者的な感じになってしまった感があるのがやや残念。
85年あたりのこのビタスイ、続く「D404ME」は奔放さというか、ポップシンガーでありながら、ロックでもある明菜の真骨頂が最も出ていたころだったと思う。
ちょうどアイドルから脱皮し、アーティストとして輝きを増したこのころ。
この印象で言ってくれれば一番良かった、そんな気がします。
(日時指定投稿です)