気象庁によると、東京都心部で10日午後1時半ごろから、地表付近の砂ぼこりなどが巻き上げられて視程(水平方向で見通せる距離)が10キロ未満となる「煙霧」が発生した。
この日、東京都心部では午後1時50分に最大瞬間風速18.8メートルを観測。休日のオフィス街は薄暗くもやがかかったようになり、視程が一時2~3キロ程度に低下した。
中国から飛来する黄砂とは異なるという。
関東から東北にかけて10日午後、強風の影響により鉄道の運転見合わせや高速道路の通行止めが相次いだ。
JR東日本は、埼玉と茨城の県境で風速25メートル以上を観測し、午後1時24分から午後4時12分まで宇都宮線の上野―宇都宮間で上下線の運転を見合わせた。川越線の大宮―高麗川の上下線も午後1時すぎから一時運転を見合わせた。
強風による速度規制で東北新幹線に最大25分の遅れが発生。上越、長野の各新幹線も遅れが生じた。東京メトロ東西線も強風のため午後2時すぎに一時運転を見合わせた。
常磐自動車道では午後12時56分から福島県のいわき四倉インターチェンジ(IC)―広野IC間、午後4時17分から宮城県の山元IC―亘理IC間が通行止め。東関東自動車道では千葉県の成田ジャンクション―茨城県の潮来IC間で午後1時25分から2時間余り通行止めになった。
【原因と影響】
煙霧が起きやすいのは、湿度が低く大気や地面が乾燥した状態が続いた後である。この状態で風が吹くと、微粒子が舞い上がって浮遊し始める。
煙霧には地域性があり、一般的に、砂漠や乾燥地帯では激しい煙霧(砂嵐)が発生する一方、湿潤な森林や草原では煙霧は発生しにくい。ただし、季節により植物や地表の乾燥度が変わることで、煙霧が発生しやすくなる。
海上や海岸では、しぶきの蒸発によってできる海塩粒子、砂漠や乾燥地域では砂嵐、工業地帯や都市では排煙などの大気汚染によって、それぞれ煙霧がおきやすい。
