明日はもっといい日になる-私的総評 | “GIGS”CASE OF JOGIH

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「明日はもっと、いい日になる」


評価の記号は全て以下の通りです

★めっちゃ良かった

◎良かった

○フツー

△イマイチ


「明日はもっと、いい日になる」は

児相(児童相談所)の職員の奮闘と、保護対象

となってしまった子供達とその家族の問題

を描いたお仕事&ヒューマンドラマ。


ちょっと主人公が弱い、かな〜。

テーマ、各エピソード、叶夢・奏夢くん兄弟を

縦軸とした脚本構成など作品全体の空気は

優しくて、けど問題提起して、考えさせられる

至高なモノだったと思います。


「いつかヒーロー」でも児相職員が登場しまし

が世間一般のイメージが強かったキャラ

でした(実際は対象家族をより良くするために

考慮して行動していた)


そんな児相職員にスポットを当てたなかなかの

意欲作だったと思います。

アレか、書いてて思った、あまりにもお涙頂戴

なエンタメ色の強い主人公だと作品に不相応だ

判断されたのかな。


終盤、主人公が保護対象の児童を抱き締め

時、グっと固い表情だったのが印象的でしたが

それこそが主人公の成長だったのかも。

過度に児童に思い入れを込めず、けど守らなけ

ば、という強い意志が込められた表情だった

と。そういう事かもしれません。


初期は「担当しなきゃいけない児童は他に

たくさんいる、目の前の児童に執着し過ぎる

な」と蔵田くんに嗜められいた事を思うと、

それは主人公・翼の成長だったのかも。


周辺人物の描写も秀逸だったと思います。


自身も子供との距離感を測りかねている蜂村

さん。

刺々しい空気になる事も多いであろう児相職場

をあっという間に和ませるジョーさん。

同じく甘いもので空気を和らげる信子ねえさん。

心理司として児童達を心理面からサポートする

向日葵ちゃん。

所長という立場から日和見な事を口走り気味

ながらも最後には翼達職員の思いを汲む桜木所長。


そして翼の手綱を握りながらも虐待を憎み虐待

に怯える蔵田くん。

普段抑えめな役を務めたり事務的な役割をこな

す事が多いけど、これ以上は譲れないという

場面では強い口調で児童を守ろうとする正義感は眩しかった。


縦軸となった叶夢・奏夢兄弟の母親の夢乃さん

良かったですね。

一度保護対象となってしまうとなかなか対面

できないという児相の状況を伝える為に上手く

脚本に組み込まれていたし難しい過程をよく

演じていたと思います。


現実世界でも問題化している様々な虐待を題材

とし一石を投じる役割を担った意欲作でした。

月9はまた路線変えてきた?

最近は色んなジャンルの作品が豊富に揃って

来ている印象です。