-星ドラStory日誌vol.068-第10話<再会と決別>第1幕「抑えがたい魔力」 | “GIGS”CASE OF JOGIH

“GIGS”CASE OF JOGIH

ブログの説明を入力します。

★魔道士リザの冒険譚★
-星ドラStory日誌vol.068-
第10話<再会と決別>第1幕
「抑えがたい魔力」

アタシは魔道士リザ。
ブルリア星の2代目冒険王姉弟の1人。
かつて全宇宙を平和に治めていた宇宙王。
その末裔オリオリは・・・現在、全宇宙に
君臨する邪悪な組織『宇宙政府』、これに
反抗する為レジスタンスグループ『義勇軍』
を率いて打倒宇宙政府を目指していた。
アタシ達姉弟は義勇軍に参加しオリオリと
共に宇宙政府を打倒する為ここ惑星クラウド
での冒険を続けているの。
さて本日の冒険日誌照れ
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
星見るチカラ。
アタシ達冒険王姉弟に備わっている不思議な
チカラ。それは初代冒険王である祖父ガイア
スから受け継がれたチカラ。
うーんと、「これが星見るチカラの概要」
っていう明確な答えはないんだけど。
例えば・・・目を瞑って星全体に思いを巡ら
せると・・・その星の・・・一度訪れた事
のある場所を“霊視”できたり・・・遠く離れ
た場所でも、割と近い場所でも・・・そこに
居る邪悪な者の気配を感じ取る能力とか
・・・そういう能力達も「星見るチカラの
一端」だと言えるかな。

そんな星見るチカラの1つに・・・異空間に
存在する「職業神ダーマ」を相手にいつでも
修行を行える、っていう能力があるの。
実際にアタシ達の実体が異空間に飛ぶって
ワケじゃなく、念じると意識だけがダーマ様
の居住空間「ダーマの神殿」に移動する、
ってカンジかな〜。

そこで思念体となったアタシ達にダーマ様
は稽古をつけてくれるの。
アタシ達は日々、冒険を続けてるからね。
いつでもどこでも思念体となって修行を行え
るのはアタシ達にとって非常に有難い能力
なの、この星見るチカラは。

そして今日もダーマ様との修行に赴く。

「おはようございますっダーマ様っ!
今日もよろしくお願いしますっ!!」

「うむ、今日もやってきたかリザ達よ。
では早速修行に取り掛かろう。」

ダーマ様との修行は・・・アタシ達がブル
リア星で冒険をしていた頃から・・・冒険
当初から続いている。
もう日課のようなものね。

「ゆくぞっ!『彗星連撃』っ!」

ガシュッガシュッ!!

「グッ!」

ガキィンッ!

「そらっ!ガードの後は固まっていては
いかんぞっ!すぐさま次の手を繰り出して
くる敵に注意しろっ!!」

「は、ハイッ!!」

「ベギラゴンッ!!」

ダーマさまが攻撃呪文を行使するっ!

「くぅっ!マジックバリアーッ!!」

ギュイイイン

「フッ詠唱を省略したバフか!
お前ほどの呪文使いになると補助呪文すら
一瞬で唱えおる・・・恐ろしいわい。」

「オンステージッ!」

ピュイイイイ

レイファンもすかさず踊るっ!

「己を極めるっ!!」

バシュッ

ジョギーは自身の怒りという感情とパワーの
増幅を自分のモノとして自在に操るっ!
そして間髪入れずに攻撃スキルを繰り出すっ!

「ハァァァッ!『超ビッグバンッ』!!」

キュウイイイドガァアアアア

「ムゥッ!!グハァッ!!」

アタシもそれに続く!

「炎の精霊グァモン・カリクティスよ、
紅蓮の炎でっ!我が敵を灰燼と化すまで焼き
尽くせっ!!メラガイアーッ!!」

ボォォオオオオオオドガァァアアアアアアア

「オォォォオオオオオッ!!!」

アタシ達のコンボがダーマ様に炸裂した!
ダーマ様の膝が落ちた。
肩で息をしてらっしゃる。

「ハァハァハァ・・・よ、よぉし、今日は
ここまでだ。」

「ハァハァハァッ・・・あっ、ありがとう
ございましたーっ!!」

アタシ達姉弟は一礼をする。
今日もダーマ様との修行が終了した。

「・・・フッ・・・もうそろそろ我のチカラ
ではそなたらには敵わぬようになってきた
のぉ。」

「いえ、アタシ達は・・・まだまだ未熟
です、そんな事おっしゃらないでください
ダーマ様。」

「ふん、お世辞にも程があるわい。
しかしそうやって謙虚なる姿勢こそが己を
さらなる高みへと上げることであろう、
その心を忘れるな。」

「はいっ!ありがとうございますっ!
ダーマ様っ!!」

「時にリザよ。」

「は、ハイッ!」

「先の戦い・・・何といったか・・・そう
そう、惑星クラウド、ボォフゥ大陸だったか
、そこの洞窟であったか。」

「は、はぁ?」

ダーマ様がアタシに問いかける。

「あの地でそなたが放ったメラガイアー、
あまりの威力に洞窟もろとも破壊してしまっ
たそうだな?」

ギ、ギクリッガーン

ア、アタシが大失態を犯した事を・・・
ダーマ様はご存知だった・・・ヒャア〜
叱られるのかしら〜えーん

「そなたの体に眠る魔力・・・我でも計り
知れんぐらいの量なのかもしれぬ・・・
そなたの体・・・器に収まりきらんほどの
な。どうじゃ?最近、魔力が暴走する事が
頻繁に起こってはおらぬか?」

・・・そう言えば・・・宇宙政府の・・・
卑劣な魔物を相手にした時・・・怒りで我
を忘れた時、必ず魔力が暴走しているような
気がする・・・。

「そなたらの・・・純粋な戦闘力は・・・
もう既に我を軽く凌駕している・・・しかし
その強大な力を己の意志でコントロールでき
んうちはまだまだヒヨッコと言わざるを得ん
のぉ。
卑劣な敵に対し怒りを覚えるのは悪いこと
ではないが・・・そなたらは自分で思って
いる以上のステータスを持っているゆえ、
怒りでそれが発現し、自分で思っている以上
の力を出してしまう処まで到達している、
その事をゆめゆめ忘れるでないぞ。
護るべき者まで傷付ける事になってしまう
ゆえな。」

うぅぅ、処刑の洞窟での戦いはっ!
今まさにダーマ様の仰った通りの出来事。
やっぱり言外に、ダーマ様はアタシを戒めて
らっしゃるんだ・・・。

「それではのぉ。また来るがよい。」

「あっありがとうございましたっ!」

ダーマ様は異空間の狭間に姿を消しアタシ達
も思念体から実体に戻った。

「・・・やっぱりダーマ様もご存知だった
な、リザ姉のこないだの事。」

「体の容量を越える魔力・・・って仰って
たね、姉ちゃんどんだけ魔力を抱えてるん
だろう!?なんか体に悪影響とかなければ
いいけど。」

・・・自覚は全くないんだけど・・・実際に
自分でも今まで体験した事がない規模の
メラガイアーだった。
そうね、自覚はないけど、アタシの中には
思っている以上の魔力が眠ってるんだ。
無意識になっちゃうとそれが出てきてしまう
かもしれない・・・戦いに於いてできるだけ
怒りで我を忘れないようにしなきゃね、
ダーマ様の仰る通り、護るべき存在まで
傷つけかねないもの。

処刑の洞窟での出来事が・・・想像以上に
重い事実だって事を思い知らされた今日の
修行だった。

「・・・ふぁああ、お・・・おはよぉリザ
達・・・今朝も早いな、ダーマ様とこで修行
かぁ?」

ようやく救出できた全知全能のオンナ、ゼン
チャンがその能力を発揮できる場所である
ゼンチャンの館に向かう道中、野営をアタシ
達パーティーは張っていた。

その早朝に・・・アタシ達姉弟は・・・
いつものごとく星見るチカラでダーマ様との
修行に”出かけて“いたの。
アタシ達が思っている以上にアタシ達の
チカラは大きくなっている・・・その事実を
受けとめなきゃいけないわね。

そして自らの意志でその大きなチカラを自在
に使えるようにならなくては。
いつどんな強大な敵が現れるかもしれない
もの。
チカラをセーブしながら戦うという縛りを
持ちながら、そのまま負けてしまったんじゃ
元も子もないしね。

うん、アタシ達はまだまだだ。
チカラだけじゃなく、もっと精神的に強く
ならなければ。

「ふぁあ・・・おはようございます・・・
リザ殿達・・・。」

「うぅぅぅ〜ん、・・・く〜〜〜〜っ!
・・・おはよう皆・・・ここからワタシの
館までもう少しよ、半日も歩けば着くわ。
けど野宿なんてダメね、お肌に良くないわ。」

パーティー全員、目が覚めたみたい。
よしっ!
身支度をしてっ!
腹ごしらえをしてっ!
出発しようっ!

「・・・ジョギーちゃぁあん、ワタシの事、
寝込みを襲うとかしなかったでしょうね
〜〜??
いくらワタシが魅力的でもダメよぉ?」

「え,えぇ!?
お、オレ〜〜〜っ!?ご、ごめん、オレ
そんな趣味ないからっ!!」

「んもうっ!
別に照れなくていいのよっ!?」

「い、いやホントにっ!
無理ですからっ!!!」

・・・ゼンチャンは通常営業ねニヤリ
さて歯を磨いて、顔洗って、ご飯にしよう!

ゼンチャンの救出が終わり、ひとまずは心
休まる野営の一幕。
身支度を済ませパーティーはゼンチャンの
館へ向けて出発した。

ヒュウウウウウ

風が少し強い朝だった。
心なしか、目的地へ進むたび、どんどん風は
勢いを増しているように思えたわ。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
***登場人物紹介***
・リザ
本編の主人公。つまりアタシ。職業は賢者。
偉大な魔道士を目指し冒険を通じ日々修行
しています。
理不尽な事がキライで宇宙政府の汚いやり方
等を聞かされるとちょっと、ほんのちょっと
気性が荒くなる、と言われます滝汗
恋愛には疎く恋バナはニガテです。

・ジョギー
アタシの弟。
職業はバトルマスターで剣が得意。
彼もアタシ同様、日々修行を欠かさずどん
どん強くなっていて、そのスキルの強さ
にはもうアタシでもかなわないわ。
アタシも負けてられないっ!

・レイファン
末の妹。
職業はスーパースター。
回復行動やオンステージというサポート行動
が得意。
こだまする光撃という最高のサポートスキル
でアタシやジョギーの攻撃を最大限に強く
してくれます。

・モガ丸
アタシ達の冒険の最初からの友達。
戦闘は得意ではないけど見え〜るゴーグルで
宝物を発見したり移動呪文ルーラで冒険の
移動を助けてくれたり、と冒険のサポート
をしてくれる。
種族はモモンガ族で一族には悲しい過去が
あったけど、それを乗り越えて今なお
アタシ達と一緒に冒険を続けてくれてるの。

・スラッピ
モガ丸といつも一緒にいるスライム。
言葉は通じないけどモガ丸だけはスラッピ
の話している事がわかるの。
ただ、トラスレの聖水を飲む事でアタシ達
とも会話ができるようになり、実はコテコテ
の関西弁を話す事が判明。
モガ丸のワガママで関西弁で話す事は
禁止されてるけどえー

・オリオリ
宇宙王の書という本にワケあって閉じ込め
られている美しい女性。
その正体は宇宙王の末裔。
圧政を敷く宇宙政府を倒すため義勇軍と
いうレジスタンス組織を作り反政府運動を
続けている。義勇軍の総司令官。
実は既婚者でセアドという夫がいるの。
義勇軍親衛隊長ボロンとは幼馴染だけど
ボロンが義勇軍を離れ宇宙政府に参加した
上にオリオリに愛の告白をした事により
衝撃を受けてしまったの。

・コッツ
義勇軍3番隊隊長。
3番隊は政府軍に捕虜として連行されていた
けどベェルの町でついに全員無事で発見
され救出された。
コッツは冒険のさなかも部下達の安否に
心を砕いていた。無事の救出でようやく
コッツの心の闇は完全に取り除かれた。
アタシ達と行動を共にするうち、アタシに
強い憧れを抱くようになったらしいニヤリ

・ゼンチャン
全知全能のチカラを持つと言われている
人物。
その正体はオネエだったガーン
その能力ゆえ幾度となく宇宙政府に命を
狙われ処刑寸前に。
アタシ達は心ある宇宙政府の役人コモゴモス
の協力もあり、なんとかゼンチャンを救出
する事に成功したの。
その全知全能の能力は未だ未知数。
それを発揮するには彼女(彼)の館に行かない
とダメみたいで。
現在、その館を目指している最中。
アタシはどうしても彼女(彼)のキャラが
受け付けられなくて、極力絡むのを内心
避けてるの、これ内緒だけどね滝汗
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
前回の日誌はコチラ↓
次回の日誌はコチラ↓

本日の日誌でしたラブラブラブラブラブラブ