脳をやられたおかげで嬉しいと思っていること(平成22年ころの記事) | 上下亀のブログ

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私は、水槽の底にもぐったり、水面にぷかぷかしたり、上下を行き来していたので、長男がジョゲ(上下)と名づけました。長男が小6の時、学校からもらってきて、主人の家に養子縁組されたのです。主人と生活してもう13年目になります。

その3 病人や弱い人に以前にまして優しくなれたこと(主人が思っていること)

 脳梗塞以前はよく分らなかったけど、私の周りに出会った病人や弱者を見ると、普通の健常者よりいろいろハンディを持っていながら、とても心のきれいな人が多いということです。
 
 これまでは、能力が高いというのが価値の上位でした。が、受傷後、人間で一番大切なことは、心がきれいであることに気づきました。
 
 能力はニュートラルなものなんです。ないよりあった方がいい程度のものなんです。
 
 職場に入所する少年を見ていると、根性が悪く心が汚い人で能力が高いというのは、一番タチが悪いです。これは当たり前の真実だったのです。
 
 それで、病人や弱い人が精一杯努力をしていることや、心のきれいなのに目がいくようになりました。以前より優しい気持で接するようになったんです。