その3 病人や弱い人に以前にまして優しくなれたこと(主人が思っていること)
脳梗塞以前はよく分らなかったけど、私の周りに出会った病人や弱者を見ると、普通の健常者よりいろいろハンディを持っていながら、とても心のきれいな人が多いということです。
これまでは、能力が高いというのが価値の上位でした。が、受傷後、人間で一番大切なことは、心がきれいであることに気づきました。
能力はニュートラルなものなんです。ないよりあった方がいい程度のものなんです。
職場に入所する少年を見ていると、根性が悪く心が汚い人で能力が高いというのは、一番タチが悪いです。これは当たり前の真実だったのです。
それで、病人や弱い人が精一杯努力をしていることや、心のきれいなのに目がいくようになりました。以前より優しい気持で接するようになったんです。