兄夫婦が母に会いに来ました。初日は兄夫婦だけ、2日目は一緒に行きました。


部屋でしばらく過ごした後、昼食の時間になったので皆のいる広間で少しだけ食事介助させてもらいました(結局うまくできなくて、かなり残して退散して申し訳ない…)。



母の特養は2-4階が居室で、各フロアが丁で分かれています。母のフロアは9-12丁目があり、母は10丁目。

10丁目は80代後半から90代の方が多く、長く日に当たっていないからか色白で、白髪の方が多いです。たまに少し会話されてる方もいますが、活発な会話はなくいつも静か。こんなに静かで穏やかな住まいが世の中存在するんだなと思っていました。


ですが、昨日は母の食事介助中、「お姉さん、ちょっとあっちへ連れて行ってくれない?」とひっきりなしに話しかけてくる髪がほぼなく尿の管が見えているおばあさん。「すみません、職員じゃないんですよ」と何度も言うんですが、「ねぇ、お姉さん、まだ怒ってるの?」とか、しまいには「ねぇ、愛ちゃん、申し訳ないけど手伝ってくんない?」と愛ちゃん呼ばわり。職員さん曰く、愛ちゃんという職員はいないそうで、おそらくご家族の誰かではないかと。何度もやりとりするたびに「そうなの?すみませんね、ごめんなさいね」と謝る可愛いおばあちゃんでした。


他にも、「お母さん、口開けて、ねぇ開けて、開いてないよー」と何度も話しかけていると、認知症がありたまに怒号をあげるおじいちゃんが「開けてくれよー、開けろよ、開けてくれよ、あと30センチ!」と大きな声で間の手。ドツボにハマりました。おじいちゃんの記憶のボタンを押しちゃったんでしょうね。職人さんか何かだったのかな。その後おぼんをひっくり返しそうになっていたので、それは阻止しました。毎日これをやっている職員さんには脱帽です。



兄夫婦も新鮮だったようで、周りのおじいちゃんおばあちゃんを興味深そうに観察していました。結論はやっぱり「脚だな」だそうです。


同じフロアで会話を楽しめるご婦人2人は座っていると元気そうなんですが、移動に問題があるようです。1人のおばあちゃんなんかとても気品があってカーリーへアの白髪でシミ一つない美人さん。お目目ぱっちりでいつもニコニコしていて、特養にいるのがもったいないくらい。でもトイレに1人でいけないし、いつもなかなか食事が進まないようで、「美味しい?って聞いてないであなた食べなさいよ、全然食べてないじゃないの」ってもう1人のおばあちゃんに言われています。あともう少しパワーがあれば、今でも一人暮らしできているのかもなぁと思います。



そんな感じで、兄も母の状況がよく分かったと思うし、最後かもしれない会話もできたし、良かったと思います。


一昨日の夜は兄夫婦と食事。

夜の汽車道は風が涼しく、ハッピーピーポーで溢れ、娘も少しテンションが上がっていました。


昨日は兄の九州土産を持ってひと月ぶりに義母宅へ行きました。何も変わらず元気そうでいつもの会話。良かったです。義妹分も渡してきました。


ここ数週間、諸々がグダグダになっています。なんだかやる気がちっとも起きません。一定を保つって難しい。