ジム・キャリー主演、ズーイー・デシャネル、テレンス・スタンプ、ブラッドリー・クーパー、ジョン・マイケル・ヒギンズら共演のラブコメ。
全てに”YES”と答えたらどうなるか、を実際に試してみたBBCラジオディレクター、ダニー・ウォレスの体験実話が原作である映画。

(STORY)
-もしも、すべてに"YES"と答えたら-
この春、1.2億人全ての日本人を元気にする、愛と笑いのポジティブストーリー

 仕事にもプライベートにも「ノー」「嫌だ」「パス」と答える極めて後ろ向きの男、カール・アレン(ジム・キャリー)。親友の婚約パーティーまで すっぽかし、「生き方を変えない限り、お前はひとりぼっちになる」と脅されたカールは、勇気を振り絞り、とあるセミナーに参加。"意味のある人生を送るた めの、唯一のルール"は、全てのことに、それがどんな事であっても「イエス」と言うだけ。何事も否定せず「イエス」を連発、偶然知り合ったアリソン(ゾー イ・デシャネル)は、彼の積極的でユーモアのある人柄に惚れ込む。人が変わったように雲気をどんどんあげていくカール。だが全てが好転し始めたとき、思わ ぬどんでん返しが待っていた・・・?
(公式ホームページより抜粋)

単なるコメディには終わらない、人生訓を教えてくれる映画。
面白いだけではなく、映画を見終わった後に、「なるほど」と唸らされる何かを残してくれる。

始まりは、後ろ向きで人との付き合いも下手なバツイチ銀行マンの消極的な生き方。
人付き合いは下手と言うより苦手な様子。
ある意味孤独で寂しすぎる人生をユーモア溢れる描写で見せる。
ジム・キャリーお得意の顔芸も見どころ満載。

そんな彼が、あまりに下手くそな生き方、消極的な人付き合いから親友にも見放されそうになり、とある友人が勧めるセミナーに参加する。
そこは、ほとんど狂信的な宗教を思わせる究極の場所。
その場で思わぬターゲットにされた彼は、全てに”YES”と答える誓いを立てさせられる。
その時から、人生が変わっていく。
今まで答えに困り、常に消極的だった彼が、積極的に全てを"YES"で受け入れ始めた時。。。
次々に起こるハプニングが、全て上手くいくようになり、運命的な出逢いも果たす。
全てに"YES"で答えるようになり、様々な経験が、あらゆる場面で上手く奏功する。

だがしかし、そんな生き方には思わぬ落とし穴が。

当然と言えば当然の落とし穴ではあるのだが、そこへ辿り着くまでの道のりからすると、とんでもなく急降下。
物語の急転直下な方向転換が、非常に見どころに溢れており、面白みを増しているストーリー。

そして、落とし穴に隠された、真実の「積極的で、幸せになるための生き方」とは?
その答えを、この映画なりに教えてくれ、それが妙にツボにハマる。
なるほど、としっかり心に落ちるのだ。
でもって、ストーリーに沿って、オチもしっかり付けてくれるところが、実に巧妙な作品。
筋書きに無駄がない。

不景気の続く現在、何となく消極的に人生を生きそうになる今日この頃だが、物事に素直に”YES”と言える心意気を持ち、一度きりの貴重な人生、積極的に幸せに生きようとすれば、そこにはきっと幸せが訪れる。
自らの生き方を見直し、優柔不断な毎日を変えてみようと思わせてくれる。
"NO"とばかり答えて、チャンスを不意にせず、楽しみを感じながら一日、一秒を生きてみたい。

見終わって、心スッキリ、思わず笑顔になれる作品と出逢えた。