結果は、分かりきっていたことだけど、ガソリンの暫定税率が復活することになった。
「道路は大事だ」と声高に主張する自民党。
ホンマに、そうなんやろうか?
どこにどれだけ道路が必要なんだろう?
人口が減少傾向にある今、「地方の活性化には必要不可欠」というけれど、その「地方」って随分限られた地域じゃないか?
第一、人口が減少していっても必要なのか、それとも人口流出を食いとどめるために必要なのか?
今まで整備してきて、利用の伸びていない道路は何?どうすんの?
そんな道路を作って、何兆円と無駄遣いしてきた責任は誰が負うの?
その責任を何も取らずに、なお国民にばかり負担を強いるってどういうことよ?

ただでさえ、収入の増えない中で、原油価格や小麦等食料品の物価上昇で圧迫されている国民の生活。
一般国民、一般市民の生活レベルを経験したこともなく、知ることもない国会議員たちに、一体何が分かるというのだろう。
自由にJRや飛行機に乗ることができ、公用車に乗り、自ら自腹を切って交通費を払うなんてこと、ほとんど知らない彼ら。
膨大な税金に守られて、一般国民じゃ考えられないような収入を税金から得ている彼ら、自分たちの身はしっかり守るだけ守って、国民にはこれでもかこれでもかと負担を強いる。
贅沢極まりない議員宿舎を新築し、十分な利用頻度を得ることもなく、放置。
訳の分からんことに金を使って、腐食している建物やら施設の多いこと多いこと。
これは、国政のみならず、地方政治にも言えること。
政治家って、金銭感覚が一般とはかけ離れているから、無駄遣いとか、そういう感覚が全くもって欠けている。
しかも、自腹じゃなく、国民から徴収しまくっている税金を使っているわけだから、使えるだけ使ってしまい、「足らない足らない」と言い出す始末。
何かにつけて、先見の明に欠け、その場その場でいきあたりばったりの政策ばかり。
暫定ってのは、普通の言葉の意味を考えると、「一時的な」って意味。
それが何十年と続いていたら、もはや「暫定」ではない。
一般財源化するっつったって、無駄がどれだけ省かれるのか、今までの無駄に対する責任をどう取るのかは、誰一人明確に語らない。
政治家ほど無責任な仕事ってないよな。
本来、国民のために命を張って戦ってくれるべき立場であるはずなのに、私利私欲に走りまくっている気がしてならない。
「道路は必要」って言うのなら、まずは、どこにどれだけの道路が、なぜ必要なのか、住民の声は民主主義的に多数決で言って、どういう声があるのか、明確に示すべきではないかい?
そりゃ、建設業やらは道路を作れば儲かるからいいでしょうよ。
でも、それを利用する人口がどれだけいるの?
今まで、作るだけ作って膨大な税金を浪費しながら、閑散として利用が伸びず、建設費の回収が全く進まない道路がどれだけある?
そういうこともキチンと開示すべきだよね。
失敗は失敗だったと認めなきゃ。で、それに対して、議決した国会議員達や、政党は自腹を切って責任を負わなきゃならないんとちゃうのん?
このまま、国民の収入が増えないまま、ガソリン代が高騰を続ければ、運送業界が大ダメージを受け、運搬がまともに働かなくなればメーカーや農家といった産業がダメージを受け、また、経済発展してきていた自動車業界もダメージを受けるよね。
道路ができた頃には、経済発展しようにも、もう立ち直れない企業の方が多くなっちゃってて、国民生活はどん底になってるんじゃない?

国民が直面している問題は、ガソリンだけじゃない。
原油価格、食料原料価格の高騰で、あらゆる生活必需品が物価上昇を示し、収入が伸びない中で、非常に苦労を強いられている。
とても、その現状が議員やら政党に伝わっているとは思えない。
贅を尽くせるご身分の人々には、関係ない世の中での出来事なのだろう。

せめて、「議員報酬も政治献金も1年間返還するから、国民の皆さんにも今の国の窮状を理解して欲しい」くらい言える議員はいないものなんか?
今までに十分すぎるくらいもらってるんだし、自腹を切る機会なんて数知れてるんだから、どうってことないやろ?

後期高齢者医療制度に関する会見にも呆れてしまった。
実態を把握しないまま、2度目の徴収がなされることになっているとは。
何事につけても、これだ。
実態を把握しないでいて、何が意味のある制度で、役割を果たしていると言えるんや?
やることなすこと、国民に負担を強いる政策は手早く進めるけど、国民の生活を改善し、楽に安心して暮らせるようになる政策ってのは、全く手を付けないか、口先ばかりで「改善されるはず」と言って置いて実態は確認せず。
牛乳の生産調整を目先だけ見て実施したら、その先に待っていたのはバター価格の高騰に品不足。
政府や政治の先見のなさが顕著に現れている現実を例に挙げれば、枚挙に暇がない。

少子高齢化社会が進む中、高齢者の福利厚生も大事だけど、子供を安心して育てられる福利厚生も大事やろ?
それが、何かにつけて負担を強いるばかりじゃ、国民は子供を増やすことなんてできるわけない。
食料難、物価上昇、福利厚生の後退、国民にとっては苦悩の続く毎日の中で、それでも道路建設が最重要課題だったのか、それが疑問。
他に、先に手を打つべき問題ってないの?
まずは、国民に安心を与えてくれ、生活を少しでも楽にしてくれるような政策を打ってから、本当に必要な道路を考え、国民に負担を強いるより他に策がないことを、もっと国民に納得行く形で示してから手を着けたんじゃ間に合わないんか?
で、自然を破壊しまくって、道路を作らなきゃいけない場所って、全国にどれだけあるん?
道路を作れば、何がどう改善されるん?さっぱり見えへん。
結局、道路族議員、建設業界との関係を重視しただけの、私利私欲のための政策やろ。
そうでないなら、それなりに根拠をビシッと国民の目に見えるよう、誰もが理解できるように説明して欲しい。

サミット終了までは、首相も降りず、衆院の解散もないらしいが。。。
サミットの意味も薄れることになるね。
世界の環境問題や食糧問題、他にもさまざまな問題に直面している地球上の現状を打破するために、日本が議長国として主導して、世界を改善する提案 をすべき立場なのに、その時点では先のない政府がその役割を担うとしたら、他国にも失礼極まりないし、議長国としての重みもなにもない。形ばかりの会議に なってしまうんだろう。
で、その後は、さすがに国民から支持されないであろう政府、解散は避けられないやろ。
で、惨敗は目に見えた結果。


一方、野党も無責任。
共産党は国会に出席した上で反対意見を述べたが、代替策や国民生活が現実的に改善されるほどの政策提案ができていない。
民主党は、国会に欠席するという無責任極まりない体たらく。
結局、今の政治を背負っても、自分たちじゃどうしようもないから、自民党がやりたい放題やっているのを放置して、堕落していくのを見ているだけ。
社民党も似たり寄ったり。力ないしね。

何となく、日本、更には人類が滅亡する日も、うっすらと見えてきたな。
せめて、子供たちが人生を全うするまでは、何とか将来があって欲しいと切に願うが、それも叶わない夢なんやろうか。
悲しい世の中や。