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先週一週間、銀座で行なったグループ展「チャウダー19」は盛況のうちに終えることができました。

私の出典作品は下の「絵本  ぐるぐるはってんから 創世記」です。

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一昨年からシリーズとして始めて今回が最終回。上の3枚が1ページ〜3ページで、一番左が太陽系と地球の誕生のシーンです。

左下のオレンジ枠の絵は締め切り前の最後の一週間で描きました。溶岩の地球に雨が降り、海ができ、太陽の強力のもとで生命が誕生するシーンです。描いていてとても楽しかったです。ワクワクしたというか。出来上がった後も、しばらく見ていたい、そんな気持ちになりました。小さな絵の中の世界でも生命の誕生って、不思議な魅力があるのかもしれません。


下の段、真ん中の絵の中の一番下のコマを迫力のある絵にしたのがこれです。↓
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古代のシーンなので、色はつけず、さらに味が出るかと思ってコルクボードに描いてみたら、すごくしっくりいきました。観に来てくれた方の評判も良かったので、来年も1枚コルク画を描いてみようと思いました。

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↑最終日、日曜日の朝一で観に来てくれたお客さん。この後、どんどん混んできたので、この時間に写真を撮って良かった。

銀座で19年も連続して展覧会を開いているグループって珍しく、それだけでも価値があるそうなのですが、実際に観に来てくだされば、それ以上のものを感じていただけると思います。何というか、きっととても温かい気持ちになると思うので。

来年はいよいよ20周年記念。このブログでまたアナウンスしますので、もしお時間が合えば観に来て下さい。

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毎年、この時期は銀座で開いているグループ展、chowderチャウダーが昨日から始まりました。日曜祝日の仕事がない日に早起きして、平日は学校から帰ってから夜遅くまで頑張って今年も何とか締め切りまでに作品を仕上げ、参加できました。

これがその作品の一部です。
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「ぐるぐるはってん」というタイトルの絵本を創作中なのですが、今回はそのうちの6枚を展示してあります。この絵本は、ユネスコスクールのホームページの中の教材コーナー用に作製した「ぐるぐる〜ESDって何だろう?〜」のエッセンスを子どもでもわかるようにと思って作っているものです。ESDは日本語にすると「持続可能な発展のための教育(持続発展教育)」で、国連が地球社会の未来のために本気で取り組んでいるものなんです。けれど、そのことは日本ではあまり知られていません。人類にとってとても大切なことなのにこれではいけないと思い、絵本作製を始めたんです。

このグループ展は今回で19回。私以外の作品も個性溢れるほのぼのとしたものばかり。27日(日)までやってますので銀座にお立ち寄りの際は、是非覗いてみて下さい。無料ですので、お気軽に。

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この夏にベルリンで開催された高校生のJ7国際会議での活躍を紹介してきましたが、今日は その最終回、まとめです。

では、日本人が持っている4つの隠れた強み、これからのグローバル社会における日本人の存在意義をもう一度振り返ってみましょう。

その1「日本人は会議の暴走を止める存在」
その2「日本人は会議中に感情的になった人たちをクールダウンさせる仲裁役」
その3「東洋と西洋の橋渡し的存在」
その4「自国と他国の歴史や文化、地球社会が抱える問題についての積極的な学習者」

この4つは、昔からある日本人の特徴です。その3については明治維新以降ですが、その4は聖徳太子の時代から日本がやってきたことです。その1とその2については弥生時代に村単位での大規模な稲作が始まって以来、協力して作業を行う中で日本人に染み付いていった気質です。

グローバル人材育成の必要性が叫ばれ、文科相は教育改革をどんどん進めています。その流れの中で「グローバル人材なんて一体どうしたら育てられるのかわからない!何から始めて良いのかわからない!」という声が全国の高校の先生たちからも上がっています。私は教師生活を開始して以来ずっとグローバル人材養成教育に携わり、仲間たちと様々な教育法を開発してるきたので、ここ2、3年、たくさんの学校さんからご質問をいただきました。

グローバル人材育成とは、これまでの教育を全て捨てて、例えばアメリカ式にするということではないんです。これまで日本人が大切にしてきた4つの強みを身につけさせ、同時に日本人が国際社会で活躍することを抑制する2つの欠点を取り除いてあげれば良いんです。その2つの欠点とは、「失敗した時の恥を怖れることから来るシャイ」と「完璧主義から来る英語恐怖症」です。この4つの強みを育て、2つの欠点をなくす、ズバリ、これがグローバル教育です。
「4つ足して2つ引く。4足して、2を引く。これだけです。」そう答えると、どの先生たちも「それならできるかも。」と思ってくれます。

学校はもちろん、ご家庭でもお子さんに対して「4足して2を引く。」を意識して接していって下さい。そうすれば、ニュージャバニーズが育ちます。そして、いずれ彼らは地球社会で様々な絆を作り、世界を救う存在になると私は思っています。
今日もまたMr.ノースのブログを覗いていただき、ありがとうございます。この夏にベルリンで開催された高校生の国際会議J7フォローアップセミナーにファシリテーターとして参加して感じた「これからの国際会議で必要とされる日本人が持っている4つの隠れた強み」について、今回はいよいよ最後の1つです。

隠れた強み その4は、日本の教育が外向きであるということです。

この高校生会議で一番ペラペラと喋っていたのはアメリカチームです。話し合いが自分の母国語で行われていたのだから当然ですよね。でも、日本チームも負けてはいませんでした。私の生徒たちの意見には説得力がありました。彼らの発言は皆は感心され、取れ入れられていました。まさに量より質でした。

なぜ日本チームにそのように他国の生徒達を圧倒するような発言ができたのか、それは抜きん出た知識量の差でした。

昨年、初めて国際会議に参加した彼らは、「日本の教育はすごく外向きだったんですね。」と感動していました。グローバル問題について考える時、東南アジアやアフリカ、南米のことがで議題になります。例えば医療や地球温暖化がそうですね。そういった国々について話す時、それぞれの国の実時や文化的背景、歴史的な背景を鑑みなければ問題は解決していかないですよね。ところが、国際会議ではそんな当たり前のことができなかったんです。というのも、日本チーム以外の生徒達は他国の歴史も地理的状況も恐ろしいほどに知らなかったからです。

各国の代表として選ばれたスーパーエリートなのに、なぜそれほどまでに無知なのか。理由は明らかです。日本以外の学校における「世界史」の授業のあり方が全く違うからなんです。

日本では「世界史」は必修科目です。また、先史時代から現在に至るまで時代を追って大きな流れを学んでいきます。必然的に、ヨーロッパ、アジア、中東、アフリカと幅広く学ぶことになります。私達日本人にとっては当たり前のことですが、世界史の授業をこのように行っている国はとても珍しいのです。

国内ではグローバルではないと批判されがちな日本の教育ですが、実は世界一グローバル!次回は、これについてもう少し書こうと思います。お時間があったら覗いて下さいね。

つづく
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8月、ベルリンで開催された高校生の国際会議J7フォローアップセミナーにファシリテーターとして参加して感じた「これからの国際会議で必要とされる日本人が持っている4つの隠れた強み」について、今回はその3つ目です。

隠れた強み その3は、東洋と西洋の橋渡し的存在であるということです。

先進国首脳会議が始まって以来、日本はレギュラーで参加しています。その意義を、私は高校生会議を見て、改めて感じました。G7参加国で、アジアの国は日本だけですよね。その高校生会議も同じでした。当然のことながら、話し合いは欧米の事情をベースに進みます。そこに色々な問題が出てきました。なぜなら、彼らは、恐ろしいほどにアジアのことがわかっていなかったからです。

もし、そこに日本チームがいなかったら、せっかくの提案もアジアの国々では受け入れられないことが多々あったと思います。日本チームがいたからこそ欧米とアジアの文化や国情の違いを伝えることができ、それを考慮した政策を作ることができたのです。

稲作や文字、建築や都市の設計などの文化、そして儒教や仏教等の思想を中国を始めとする東洋から吸収し、日本は国としての土台を作りました。そして、明治維新での文明化、第二次世界大戦後のGHQによる民主化によって西洋の文化や思想を自分達のものにしました。つまり東西の文化と思想が融合しているのが日本です。

また、隣りが中国、朝鮮、海を越えた向かいがアメリカである日本はアジアと欧米の間にありますよね。中国や北朝鮮が米国と喧嘩したら、無関係ではいられない場所に日本は位置しています。

日本は色々な点で東洋と西洋を結ぶ存在であることを私達は自覚し、さらに若い人達にも伝えていきたいですね。

次回は、いよいよ最後の強みを紹介しますので、是非覗いてみて下さいね。

つづく