完璧主義は子どもの成長を妨げる

今週もようこそ、Mr.ノースのブログへ。「自己実現への道」トレーニング「長所を伸ばし短所を活かす」の記事です。

人生で自己実現を達成するには個々がしっかりとしたアイデンティティーを確立すること、すなわち生き生きとした個性の確立が不可欠です。

ここしばらく自律神経の不調がいかに子どもの成長(＝アイデンティティーの確立)の妨げになるか、そのような事態にしないようにするためにはどうしたら良いかについて書いてきました。特に親御さんには、お子さんを完璧主義にしないでほしいとお願いしました。実は、完璧主義は自律神経を疲れさせるだけではなく、アイデンティティーの確立の妨げにもなります。

中学生になると勉強はもちろん人間関係も複雑になります。部活動を初めとして生徒達自身が自主的に活動し、集団をまとめなければならない機会も増えます。その中で生徒達は成功や楽しいことだけでなく、当然、失敗や苦労を経験するわけですが、アイデンティティーを確立させて行くプロセスでは、それが大切なのです。

なぜなら子どもから大人への第一歩は、全てのものは不完全であることに気付くことだからです。思春期になると今まで完全な存在だと思っていた親や社会の矛盾に気がつき批判を始めますよね。自分に対しても長所が何で短所が何であるかを客観的に認識できなければ、いつまで経っても子どもです。

子どもから大人になるには進路を自己決定しなければなりませんが、自分の得意不得意がわからなければ、それも上手くいきません。全てを完璧にやれと言う代わりに、「自分の長所、得意なことは何か考えてごらん。まだよくわからなければ好きなこと、やっていて楽しいことでも良いよ。」、このように声がけすることがお子さんのアイデンティティーの確立、さらには自己実現の達成にプラスになっていくのです。