社会って何？

人はなぜ社会を作るのか。社会貢献をするとなぜ幸せを感じるのか。その社会貢献って何なのか。そもそも社会って何なのか。

これらの答えは私達の中にあるＤＮＡの欲求が何であるかを考えれば自然に見えてきます。

地球上には個体で生活する生き物、家族で生活する生き物、群れで生活する生き物、そして社会を作る生き物がいます。

では、群れと社会の違いとは何でしょうか。イワシやシマウマの集団は｢群れ｣です。｢社会｣を作って生きている生き物は蟻や蜂、ライオン、チンパンジーやゴリラ等の類人猿、そして人間です。

実は、社会とは、個々に役割のある群れのことなんです。イワシやシマウマの群れの中にはリーダーなどの役割はありません。なので単なる群れです。それに対し、蟻や蜂の群れの中には、まず女王がいて、女王の世話をする者、料を集める者、巣を作る者、子を育てる者などがいて、それぞれが自分の役割を果たしています。だから蟻や蜂は社会を作っているということになります。

ライオンは牝ライオンには獲物を狩り、牡ライオンには群れを守るという役割があります。またライオンの群れの中にはルールやマナーもあります。同じようにチンパンジーの群れの中にも役割はもちろんルールやマナーがあります。例えば、若者が目上の者とすれ違った時には立ち止まって挨拶をしなければなりません。

人間の社会はライオンやチンパンジーの社会よりも複雑ですが本質は同じなんです。

つづく