日曜日は自分が好きなことについて自由に書いています。今週も「巨人の星」の記事の続きを書きます。

手塚治虫が漫画の神様と崇められていた時代に手塚治虫と絶縁した週刊少年マガジンは、神に逆らったが故に売り上げ急減、編集長辞任という地獄に落とされました。

新編集長が考えた苦肉の策は、貸本漫画の中でもマイナーな存在だった劇画を掲載することでした

貸本についてはNHKの朝ドラの「ゲゲゲの女房」で描かれていましたね。あのドラマを見ていた人は貸本漫画家時代は超貧乏だった水木しげるが週刊誌の連載が始まり人気者になったことも覚えてらっしゃると思います。貸本時代の「墓場の鬼太郎」を「ゲゲゲ」に変えて掲載した雑誌こそ、実は少年マガジンだったんです。

手塚治虫の真逆を行く漫画雑誌となった少年マガジンは、1966年、ついにあの名作「巨人の星」をスタートさせました。

まず物語を充実させたいということで少年向け小説家だった梶原一騎(がじわらいっき)を原作者に迎えました。そして絵の方も充実させたいと画力の高い川崎のぼるを採用しました。

この才能ある二人のコラボレーションこそが日本の漫画界に革命を起こすこととなるんです。