親が喜ばないと･･･

昨日の続きです。

子どもの時に味わった成功体験を大人になった後も記憶していれば、人は困難にぶつかっても『あの喜びをまた味わいたい』と願い、壁を乗り越えることができます。

喜びが大きければ大きいほど、しっかりと記憶に刻み込まれます。人間は社会的動物なので、他者に共感されるとその喜びは倍増するんです。

しかし、社会的動物であるがゆえに周りと同じでないと不安になるというのも人間で、そのため他者の成功を見ると自分もそうなりたいと憧れ、それが叶わないと思うと残念なことに嫉妬心を持つ人も強弱の差はあれどたくさんいます。

けれど親なら、その子の成功を、ジェラシーなんか抱かずに純粋に喜ぶことができます。子どももそれをわかっているので、時には照れながらも内心喜びいっぱいで親御さんに成功の報告をするんです。

では、もし仮りに親が子どもの成功に嫉妬したり、子どもの目標に対して否定的だったりした場合は、どうでしょう。子どもはそれを見抜きますから、嫉妬心を持つ友達に対するのと同じ態度を取ります。

大きな喜びは生涯を通しての記憶となりますが、小さな喜びは忘れてしまう可能性が大きい、これが人間というものですよね。せっかくの成功も親も誰も喜ばなければ、嬉しさが半減し、弱い記憶になってしまうかもしれません。

お子さんを目標に向かって頑張って行く人に育てたいのなら、ぜひこの点を意識してみて下さい。