日曜日はオススメ映画ですね。

先週、しばらくは60年代後半から70年代前半の作品について書くと言ったのですが、「テルマエロマエ」があまりにも面白かったので、今日はこれについてです。

今、一番話題になっている映画で、すでに大ヒットしているので、ご存知だとは思いますが、古代ローマの公衆浴場(テルマエ)の技師がタイムスリップして日本の風呂文化にビックリ、大いに影響を受けるという物語ですね。

大ヒット傑作マンガが原作で、単行本の第1巻、第2巻のエピソードを元になっています。映画では、上戸彩演じる原作にないマンガ家志望の女性が登場し、日本側のエピソードにも流れを作っています。

ただし、原作の大ファンの中には上戸さんのキャラはいらないと言う人もいます。私は映画の後に原作を読んだのですが、逆にそのキャラが出ないことにがっかりしました。

原作と映画、どちらを先に見たかで評価が変わるようです。それぞれに独自の魅力があるということですね。

しっかりとした原作と優れた脚本や美術に魂を与えたのは何と言っても主人公を演じる阿部寛の演技力と存在感です。

真面目な人が一生懸命になっている。そこに何かしらピントのズレが生じた時、コメディアンがとろうとする笑いとは別のタイプのおかしさが生じます。阿部さんは、その笑いを取れる数少ない役者さんですね(古代ローマ人を演じて違和感がない数少ない役者でもありますが)。

とにかく、日本人なら絶対に1度は観るべきです!星5つ?今年度一番魅了された映画です。