思考の習慣

家族で映画を見に行く。しかし、子どもはなかなか支度をしない。

子どもの想像力を育てたいのなら、｢早くしなさい。映画が始まっちゃうから。｣ではなく、｢急がないと、どうなっちゃうと思う？｣と聞いて下さい。

私が授業をする時に常々心掛けていることは、生徒たちに、できるだけ多く質問をしすることです。

先生、特に日本の先生の中には、質問は一切せず、一方的に話をするスタイルの授業、すなわち講義調の授業を行なっている人が少なからずいます。生徒たちは先生の話や黒板の字をノートに写したりして、知識を得ていきます。そう、知識の伝達こそがこの授業の目的です。

私が行なっているＱ＆Ａスタイルでも生徒が知識を獲得することを期待していますが、最終的な目的は他にあります。それは彼ら自身に考えさせることによって問題発見解決能力を育てることです。思考の習慣が身につけば、どんなことについても自分で問題を見つけ出し、解決策を考えるようになります。

｢早くしなさい。映画が始まっちゃうから。｣は、最初っから答えを教えてしまい、考える機会を奪っています。｢どうなっちゃうと思う？｣と一言聞くだけで、子どもの脳をフル回転させることができます。