6番目の大自立トレーニングは、「 失敗を自覚させ、原因と対策を考えさせる」です。

小さい子が何かにつまづいて転んだり、ぶつかったりした時の親御さんの対応で、こんな風に言って、泣いている(あるいは泣き出しそうな)子どもをなだめているのを見たことはありませんか。

「痛かったねぇ。痛いの痛いの飛んで行けーっ!」

ここまでは良いですよね。でも、その子がまだ泣き止まなかったりすると、ぶつかったものに向かって「このガードレールがいけないのね。メッ、メッ!」と言いながら叩いちゃったりするんです。

ぇえーッ!って感じじゃないですか?ガードレールは、これっぽっちも悪くない。むしろ、そこにあることで歩行者を守っている。悪いのは周りに注意をしないで走り回っていたその子です。

自分が不注意だったために痛い目に合うのは良い経験です。子どもは失敗から学べますから。なのに、それを物のせいにしたら、どうなるでしょう。単純に考えて、何でも人のせいにする子が育ってしまいますよね。

もし自分が不注意で転んでおいて、物に当たっている子がいたら「道を歩く時は、周りに注意しようね。」と教えるのが大人の役割です。泣いていてかわいそうなら、「立ち上がってこっちにおいで。」と励まし、頑張って来たら抱きしめてあげれば良いんです。何も無実のガードレールにパンチをする必要はありません。