今日から「大自立トレーニング6号 失敗を自覚させ、原因と対策を考えさせる」について書きます。

精神的にも自立出来ている大人は、自分がミスをしてしまった時、自分からその事実を認め 、冷静に原因を分析し、次にまた同じミスをしてしまわないように対策を立てます。逆に自立できていない人は、自分のミスをなかなか認めようとしません。それどころか他の人や物のせいにします。

前項で自立した大人への道を歩んでいる子は自分で朝起きる話を書きました。自立の方向に向かっていない子は、なかなか起きて来ないで、そのために学校に遅刻するばかりか、それを親のせいにします。

「ちゃんと起こしてくれないから遅刻しちゃったじゃない!」

朝起きるのは他の誰でもない自分自身だし、寝坊しないように早く寝たり、目覚まし時計をセットするのも全部自分がやるべきことです。そういった努力を怠って遅刻したのなら、それは全部子ども自身の責任です。

親御さんはそれを伝えなければいけません。しかし、中には「ごめんなさい。」と言ってしまう方も少なからずいらっしゃいます。こうなると子どもは自分のミスを自覚せず、人のせいにする習慣がついていってしまうんです。

例えば、子どもはちゃんと起床したのに、自分が寝坊して、そのために朝食が遅れ遅刻させてしまった等、子どもは責任を果たしたのにもかかわらず、自分は責任を果たせなかったという場合には詫びるべきですが、そうでないなら子ども自身に失敗の原因があることを自覚させましょう。