｢甘やかす｣と｢甘えさせる｣

金曜日は｢自立｣の記事を書いています。

思春期になると子ども達は自立を目指します。しかし、幼少時に十分に親に甘えさせてもらえなかった子は中学生以降も親に甘えようとして自立しようとしません。

｢なら、うちの子は大丈夫！何でも私がやってあげているから。｣と言うママさんがいたら、それもノーですよね。過保護は子どもの自立にとって天敵でした。。

｢それじゃあ、一体どうすれば良いの!?｣と思われた方もいるでしょう。心配はいりません。｢甘やかす｣と｢甘えさせる｣の違いさえわかれば、お子さんは自立に向かって行きます。

｢甘やかす｣と｢甘えさせる｣は似たように聞こえますが、ベクトルは全く逆を向いています。前者は自立を阻害し、後者は自立を促進するものです。

｢甘やかす｣とは子どもが自分でできることを代わりにやってしまったり、できるようになるよう練習しなければならないことをやらせないことです。これには我慢をさせないことも含みます。子どもをダメにする一番の方法は、あれ買って、これ買ってと言う子に何でも買い与えてしまうことです。

これに対して｢甘えさせる｣とは簡単に言うとハグをすることです。子どもがスキンシップを求めて来たら、それに答えることです。これにより子どもは直接親からの愛情を感じることができます。十分に甘えることができた子は思春期になる頃にはお腹いっぱいになり、今度は自分から自立を求めるようになるんです。自然界でも鳥は時期が来ると巣立ちますが、親からの愛情に満足した子が親離れを望むようになるのは、どうやらＤＮＡのなせるわざのようですね。

｢甘やかす｣も｢甘えさせる｣も親の愛情から発した行動かも知れませんが、｢甘やかす｣のゴールは｢依存｣、｢甘えさせる｣のゴールは｢自立｣なのです。