公の場で褒められ成長

小さい時から大人と公の場に行き、そこでの立ち振る舞い、周囲の人に対する心配りを習った子は、社会性や思いやりに富んだ人になります。

これまでに電車や映画館の話をしましたが公の場所はまだまだたくさんあります。レストラン、博物館、美術館、コンサート、パーティーなどなどなど。そういう場所では子供であろうとも大人として振る舞うことを要求されます。連れて行く前に自宅で食事のマナーや鑑賞マナーについて話しておきましょう。たまにファミレスで走り回っている子供を見かけますが、あれは絶対にダメです。他のお客さんやお店の人に迷惑をかけるだけでなく、わがままで我慢のきかない子供を作り上げることになってしまいます。

パーティーでは親の知り合いに会うでしょうから家で挨拶の練習もしておきます。本番、教えた通りにちゃんとできなくても叱ったりせず、ちょっとでもできたら褒めます。公の場所に連れて行くと褒める材料満載ですよ。

事前にマナーを学ぶ。公の場で自己コントロール力を鍛えると同時に思いやりの心を育てる。課題をクリアしたら思いっきり褒める。こうやって育てられた子は小学生に上がる頃にはどこに出しても恥ずかしくない子になっています。すると周りからもさらに褒められより成長します。

私自身も小さいうちから電車でお出かけすることが多く、映画館にも一歳の時から連れて行ってもらっていたので自然に公の場所で大人のように振る舞えるようになりました。小１の時、一人静かに電車に乗っていたら、知らないお姉さん二人が｢あんな子なら欲しいなぁ。｣と話しているのが聞こえました。私はそのまま黙っていましたが、内心とても嬉しかったです。その後、それまで以上にマナーを意識するようになりました。

ＴＰＯに合わせた行動ができることは大人の条件のひとつです。普段は思いっきり元気でも場に合わせて切り替えができる子を育てていきましょう。