電車は子供達が社会と繋がる大切な場所です。そんなに広くないスペースにサラリーマン、学生、子供に赤ちゃん、お年寄りなどいろいろな人達が居合わせています。なので人は社会の中でどう振る舞うべきかを教える絶好の場所だと思います。

周りの人達に不快な思いをさせないよう騒がないといったことももちろん思いやりのひとつですが、それだけで終わらせてほしくありません。簡単で、なおかつ子供達の思いやりの心を育てるのに1番良いのが「席を譲る」ですよね。

小さいうちは譲られる側になることが多いです。親がお手本となって心から「ありがとうございます!」を言いましょう。もちろんその方が(あるいはこちらが先に)降りる時は改めて「ありがとうございました。」とお礼を言って、マナーを教えましょう。その後、「親切な方がいて本当に良かったね!」と子供と喜び合って下さい。席を譲られる喜びを味わった子供は大きくなったら席を譲る人になるからです。

また子供が小さいうちからお年寄りや妊婦さんには席を譲るのが当たり前であることを教えたいですよね。1番良いのはやっぱり親が実際に席を譲る見本を見せることです。子供を膝の上にパッと乗せて席を作るのもありです。

小学生に上がって体力がついたら積極的に席を譲らせましょう。疲れている時は別ですが基本、子供は元気です。電車の中では子供は立つのが当たり前くらいにしたいですね。その方が体力、忍耐力、いろいろつきます。プヨプヨの小学生が増えていることですし。

話が思いやりトレーニングからズレましたね。脱線ついでに最近の中国について書きます。一人っ子政策で昔よりも子供を大事に大事に可愛がるようになったとは聞いていましたが、近頃は度が過ぎているのではと心配になります。電車に子供が乗れば必ず席を譲られるんですって。小さい子ならまだしも小学生にも、6年生さえも。50、60才、時に70才の人も小学生を見ると席を譲るようになったとか、可愛がるのは良いけど違うなって感じました。中国は儒教の国なので何よりもお年寄りを大切にしてきた、それを大事にしてほしいし、そういうふうに甘やかされた世代が大人になったら心配です。