4月からの自転車のヘルメット着用

「努力義務化」


「購入予定はない」

「かぶる気はない」

という声もあるようですね。


ちょっと勘違いがあるのかなと思います。



「ヘルメットは頭部への衝撃を緩和するもの」
という認識はあると思いますが、

それでも
「自転車で頭部の危険はそれほど感じない」
という声が多いようです。

たしかに自転車に乗っていて何かが飛んで
きて頭に当たるなんて、
早々あることではないので、

「自転車で頭部の危険はそれほど感じない」
はわかる気もします。

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問題は頭部に直接物が当たるかどうかではなく
「転倒時の頭部への衝撃」
を意識できるかどうか、
ではないかと思います。

交通事故で
「むち打ち」
という症状をご存知だと思います。

事故の衝撃で体が強く揺さぶられ、
首がむち打つようになって起こる症状ですが、
そのとき頭はかなりの勢いで振り回されます。

例えば、転倒時に横倒しになり肩から落ちた
あと、首がむち打ち状態になって
「頭が強く地面に叩きつけられる」
ことになります。

このときヘルメットがなるかないかでは
大きな差が出ると思います。

僕は学生時代アメリカンフットボールを
やっていましたので、

直接的に頭部に物が当たる衝撃と
倒れた勢いで地面に叩きつけられる衝撃と
両方を経験しました。

だからこそ、
「ヘルメット着用がどれだけ大切か」
は身をもって経験しています。

自転車を含め、二輪車は常に
「倒れる危険」
があります。

絶対に倒れない自転車がない限り、
「転倒時の頭部の守り方」
としてヘルメット着用は非常に大切だ
と思います。

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【自転車は身近で手軽な乗り物】

子供が近所で歩き回って走り回って
遊んでいたところから、

「三輪車」
を手に入れて遊ぶ。

その後
「補助輪つき自転車」
を手に入れて遊ぶ。

その後補助輪を外して遊ぶ。

普通のことですし、
僕の子供時代もそうでした。

自転車は
「便利な移動手段」
であり、一生懸命ペダルを漕げばすごい
スピードが出て楽しめる遊び道具で、

「身近で手軽な乗り物」
でした。

これはそのとおりだと思います。

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ちなみに補助輪は英語で
「Training Wheels」
と言います。
カタカナ発音だと
「トレイニン ウィーユs」
という感じですね。

きちんと自転車に乗れるまでの
「トレーニング用のホイール」
という考え方ですね。

「タイヤではなくホイール」
というのも日本での捉え方とちょっと
違いますね。

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もうひとつちなみに、
三輪車は英語で
「Tricycle」
です。

カタカナで言うと
「トゥライスィコー」
という感じかなと思います。

自転車=二輪車は
「Bicycle」
ですよね。

Biが2つ、Triが3つ
それに「cycle」をつけて
「Bicycle」
「Tricycle」
です!

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【自転車や車両です】

正直に言うと、カナダで生活するまで僕は
この意識が希薄でした。

日本で自転車に乗るのは歩行の延長線上で、
「遊び感覚・便利な移動手段として乗る」
という感覚でしたので

「自転車は車両」
という意識はそれほどありませんでした。

カナダで15年生活する中で、
近所の子供が成長し、
僕の子供時代と同じように
歩き回り、走り回り、三輪車を乗り回す姿は
よく見かけましたが、

その子どもたちが自転車に乗り始めてからは
違いました。

補助輪つき自転車に乗り始めた子供には
きちんとヘルメットを被らせ、

「親が子どもたちを先導している姿」
が非常に印象的でした。

日本で
「歩行の延長で遊び感覚で」
乗っていた自転車とは明らかに違い、

保護者が
「車両に乗る上での指導」
をしている姿でした。

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仕事移動でよく自転車を利用しますが、
道路を逆走してくる自転車の多さに驚きます。

こちらが気をつけて左側通行していても
正面から自転車が向かってきます。

何度か
「道路逆走は危ないですよ!」
と注意しても全く理解していない様子です。

本当は
「道路逆走は違法ですよ」
と言いたいところですが、

そもそも
「道路逆走」
という認識すらない人が多いようです。

僕と同年齢やそれ以上のご年配の方にも
「道路逆走」
という認識がないんです。

「身近で手軽な乗り物」
を歩行の延長として利用していますので
「道路逆走」の認識はなくても当たり前
なのかなと思います。

これは
「個人個人で注意して変えていきましょう」
というレベルではなく、

社会的に変えていく必要はあると思います。

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「自転車免許制」
というのを聞いたことがあります。
社会的に変えていく必要はあると思いますが、
これは現実的ではないと思います。

「自転車は身近で手軽な乗り物」
でいいと思います。

その自転車を
「身近で手軽な乗り物」
として安全に楽しく自転車に乗るためにも

「自転車は車両」
の意識を上げ、

「ヘルメット着用」
は推奨します!!!