(この記事は、6月号会報掲載の記事を、スタッフが代理で投稿しています)
30年前の6月22日。
それが横浜道場の誕生日であった。
ご存じのように横浜道場は
父が食器店を営んでいた家屋であり、築70数年が経つ。
それを”氣道”を伝える道場としてリフォームしてくれたのであった。
その誕生日を迎える前に、一週間ほど両親が
一階の道場で寝泊りをしてくれた事が今でも心に残る。
誕生日を6月22日としたのは、
私が神官になる際よりお世話になっている姉弟子の
井上象英先生のご指定でその日だけが最良とされた。
偶然にも尊愛する晴哉先生のご命日と一緒であったが、
その日を迎えるに当たって父は母はどんな想いで
道場にただ一週間寝泊まりしてくれていたのだろう。
さて”氣道”の理念は「今――天心」である。
過去は記憶にすぎない。いつも「今」しかない。
その「今」という言葉を扉に本当の私である「今」が現れる。
そしてその「今」は永遠に続き動かない。
30才を迎える横浜道場であるが、
今後もその「今」という天心と共に在るという”氣道”を
新ためてお伝えしていきたい。
学び合っていきたい。
淨潤