その役割で今日を向かえた。

日記にも書かせて頂いたように

(これも日記だが、「明日の愉氣時間」のほうがこのところ私としては日記)

久しぶりのライヴハウスでの演奏だった。

 

金剛督さん、勅使川原よしきさんとのトリオ。

バンマスは決まっていなかったが、

よしきさんずてにお誘いを受けた所以で、

きっと金剛さんなのかな、と思っていた。

 

横浜道場から徒歩10分位と思っていたが、

自分が生まれた町なのに迷いに迷い、

着いたのは、

地元の人も敬遠しがちな場所の中での、

あり得ないオアシスだった。

 

蓋を開けたら驚きで、

何とピアニストとしての私をフューチャーしたい、

その為の箱は鳴るグランドピアノでとの企画だったとのこと。

それを冒頭のスピーチで伺い驚いた。

 

昨日も七夕会にて、

日本(否、世界)的に第一人者である

ヴィオラザガンバの名手、

authorityである平尾雅子さんの前で演奏したばかりだし、

一昨日も新月会にて…

だから、

今日は音楽的には本番のライヴハウスでの演奏ではあるが、

金剛さんやよしきさんのサポートに回り…

とばかり思っていた。

のに…!

 

マスターは野口整体を生まれた時から実践する方。

少ない観客の中、尼さんよろしくスキンヘッドの瀬戸内寂聴さんを

柔らかく静寂にされた方も野口整体(高井先生)を数十年受けられていた治療家。

たった一人の観客を除けば全員野口整体ファミリー。

そのたった一人の観客は、

富樫雅彦さんの弟であった。

 

終演後の打ち上げは近くのベトナム料理店。

熱く、静かに、和やかに、宴は進む。

(何と楽しかったことか。

 個人的に嬉しかったのは、

 ピアニストとしてあった私の演奏の評価。

 そして、それは昨日は別の視点から平尾雅子さんからも伺えた。

 神(いのち)は私をピアニストとして再出発させようとするのか、

 と今日(8日)勘違いしている)

 

ひとり横浜道場に戻る。

 

そういえば、

演奏前、休憩の時の紫煙時は、

天川でのベンチと同じだったなぁ。

 

今、コエド(coedo)毬花生を傾け、

富樫雅彦のユーチューブ音を聞く。

 

彼のドラムそしてパーカッションに触れるのは、

実に40年ぶりだ。

経堂の岡島自然健康道場にて岡島先生がいらっしゃる前に、

かけて堪能していたのであった。

今メドレーでかけ、

先ほど弟さんに申し上げたように、

やはり彼の音は間だった。

これは言わなかったが現れる音は必ず1tempo

0,02秒位、無為的に遅らせる邦楽であった。

 

CDよりレコードを愛する私であるが、

特にそれは倍音ある音は然り。

人の声、そして人の声に最も近い楽器であるヴィオラザガンバ

はもちろんのこと全ての生音は生きている。

そして日本人が演奏する時、

そこに倍音という音の共鳴だけでなく、

時間軸のたわみもある。

ジャストでない自然なルバート。

彼(富樫雅彦)はそれを氣一本で貫いていた。

 

弟さんに「雅彦さんは禅ですよ。水墨画ですよ。音ではないですよ」

と申し上げたが、

映画で似ているなら小津安次郎かとも加えようかと思っていた。

 

野口晴哉師が人前で整体操法を行えなかったとき、

「父の整体操法は即興だった」

とダン先生は仰っていたことを、

今日のライヴハウス(ファーラウト)のマスターに申し上げたが、

生自体が即興なのだろう。

生は文字通り生(なま)。

 

そして、その即興、生は、

生を起こしめている何かから生まれる。

その何かに殉じるのを“氣道”と言っている。

 

活元運動は体の動きを通してのその試みであるが、

実は、その何かに殉じなくとも、

既にその何かから運ばれるものとしてしか動けない。

現れない。

現れていない。

 

天川はいつも今もここにある。

いのちは今もある。

 

今──天心

 

 

<今回こんな素敵な機会を見逃してしまったあなたへ> by永井

 

・・・・大丈夫。

チャンスはまだあります。

 

【インプロビゼーショントリオ 結夢】

 

日時
8月 2日 (金) 午後1:00 ~ 午後3:45

9月6日(金)午後1:00 ~ 午後3:45

¥2,300 
 
長谷川淨潤 ピアノ 
勅使川原よしき ボイス 
金剛督 サックス/篠笛

 

横浜関内にあるジャズクラブFAROUT
ご予約は下記メールアドレスにお願いいたします。
farout.shimane@gmail.com